TikTokでバズるコツは「顔がちゃんと見える」「背景が美しい」 公認クリエイターが解説

「TikTokって、若い子が踊るだけのアプリでしょ」。30代の筆者が見た、若者世代を中心に数秒のショートムービーが世界中から集まるビデオプラットフォーム“TikTok”に対する印象だ。だが、昨今はどうも風向きが変わっているようだ。世代を代表するシンガー・ソングライターが生まれたり、いわゆる「ライフハック」を紹介する動画も多く投稿されているという。クリエイターにとって新たな自己アピールのツールとして確立されつつあるTikTok。そこで、フォロワー8万人以上を抱え、TikTok公認クリエイターとして活動する女優の安井南さんにその使い方をレクチャーしてもらった。

浅井企画に所属する女子高校生女優・安井南。8万人を超えるフォロワーを抱える人気TikTokerだ【写真:山口比佐夫】
浅井企画に所属する女子高校生女優・安井南。8万人を超えるフォロワーを抱える人気TikTokerだ【写真:山口比佐夫】

流行の発信地・TikTok 今さら聞けないその使い方をレクチャーしてもらった

「TikTokって、若い子が踊るだけのアプリでしょ」。30代の筆者が見た、若者世代を中心に数秒のショートムービーが世界中から集まるビデオプラットフォーム“TikTok”に対する印象だ。だが、昨今はどうも風向きが変わっているようだ。世代を代表するシンガー・ソングライターが生まれたり、いわゆる「ライフハック」を紹介する動画も多く投稿されているという。クリエイターにとって新たな自己アピールのツールとして確立されつつあるTikTok。そこで、フォロワー8万人以上を抱え、TikTok公認クリエイターとして活動する女優の安井南さんにその使い方をレクチャーしてもらった。(取材・構成=安藤かなみ)

 TikTok動画の主流は60秒で、短いものでは15秒のものもあるという。安井さんは「1本の動画を作るのにかかる時間は1時間弱くらいです。秒数が短くて、踊るだけのものならもう少し短いです」と教えてくれた。動画を撮影するために必要な加工ソフトや画像のフィルター処理などはTikTokのアプリ以外に全て備わっているため、スマホ1つで手軽に始めることができる。「初期設定のフィルターもたくさんありますし、自分好みの最強の仕上がりになるんですよ」と安井さんは言う。

 安井さんは元剣道部の経験をもとにした「剣道部あるある」などの「あるあるネタ」をメインに制作し、人気を呼んでいる。動画のどこにテキストを挿入するかあらかじめ想定し、画角を決めてから撮影を始めるそうだ。投稿した動画がTikTokのレコメンド欄に載るコツは、「顔がちゃんと見えていること」と「背景の美しさ」にあるという。背景の中でもおすすめは青空や海だそう。アプリ内機能には背景画像を合成することができる「グリーンスクリーン」も実装されており、自宅にいながらさまざまな場所を背景にした動画を制作することも可能。「『剣道あるある』を作るときには、剣道の道場を背景に合成したりしていますよ」。

 安井さんのように、TikTokから認定された「公認Creators Showcase」でも、アプリ内で使用できる編集機能に変わりはないそうだ。「違うアプリで編集したものを載せることもできますが、基本的にはアプリに全部そろっています。動画を撮って、エフェクトをかけて、テキストを入れて……」。難しそうな作業だが、安井さんは「慣れれば速いですよ」とにっこり。そこで、実際に動画を制作している様子を撮影させてもらった。

 今回は「あるあるネタ」で動画を制作してもらうことに。「最近、TikTokで『少女時代』がはやっているんです」という安井さん。「少女時代」のナンバーに合わせたダンス動画を撮影し終わると、「この動画をエフェクトで彩っていきます!」と早速編集作業を始めた。

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