俳優の田中圭が7日、都内で行われた、Huluオリジナル「死神さん」の配信記念イベントに登壇した。前田敦子、竹中直人、堤幸彦監督も出席し、撮影を振り返った。

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　同作は、大倉崇裕の同名小説「死神さん」（幻冬舎文庫）を原作にした痛快ミステリードラマ。“死神”と呼ばれる再捜査専門のクセモノ刑事・儀藤堅忍（田中）が、事件ごとに相棒を替えながら冤罪事件を再捜査し、徹底的かつ真摯に真実を明らかにしていく姿を描く。

　癖が強いキャラクターの儀藤を演じた田中は、「変なキャラクターは見どころの一つになってるんじゃないかなと思います。テンポもすごい早いですし、一話完結なんだけど全体としても実はつながっているラインがあったりするので、全6話ポンポンポンっと楽しんで見ていただけるのではないかなと思います」と見どころを勢いよく語った。

　そんな田中が演じる儀藤について竹中は「儀藤が近づいてくるだけで圧がすごくて。語り口調も普段とは違う圭ちゃんで笑ってしまう」と話し、何度も共演している田中については「圭ちゃんとは縁があって、お父さん役までやらさせていただいて。圭ちゃんかわいい。圭ちゃんといると心がワクワクする。儀藤のキャラクターを作っている圭ちゃんがチャーミングでかわいい」とデレデレな様子だった。

　堤監督からは「数々の作品にずっと途切れることなく続けて出演していらっしゃる。その意味がよく分かりました。これは演出家、監督から見ると、ある種、役者としては完全形。“恐るべし、田中圭”といった感じでしょうか」と絶賛されると、田中は「恐るべし、儀藤にしておきましょう」と謙遜していた。

　また、共演者のみ知る田中圭の本性を明かすコーナーでは、竹中が「とても強い意志の持ち主」とひらがなで書かれたフリップを見せ、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」での撮影エピソードを披露した。竹中は当時を振り返り、「カメラの都合で、この位置に立たなきゃいけないっていうことがあったりするんですね。でも、圭ちゃんは動かないんですよ。ベテランの俳優の方が『それはおかしいだろ、こっちに来い』と言っても、決して動かない。自分の演技に忠実。僕だったら動いちゃうんですけど、その役に対してとても忠実な意思を持っている」と明かすと、堤監督も「どんな長いせりふでも完璧に覚えてくる。覚えるのは仕事で普通だけど、ニュアンスとか儀藤というキャラクターの上に立ってせりふを入れてくるから本当に撮りやすい。立ち位置を言う必要もない。素晴らしい」と田中の”役者魂”を再び絶賛していた。

　最後に田中は、「ワクワクできるドラマだと思います。ながら見もできるし、逆にかめばかむほど、見れば見るほど面白くなっていくような“スルメ的”なドラマだと思います」と伝えた。

　配信は17日からHuluで毎週金曜、1エピソードずつ配信（全6話）される。

（C）HJホールディングス