タレントの坂上忍とお笑いコンビ「野性爆弾」のくっきー！が3日、犬をテーマにしたアニメ映画「リクはよわくない」完成披露イベントに登壇した。イベントでは本作が映画に至るまでの裏話などを語っている。

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　イベントが始まるや否や、坂上が飼っている犬の「テン」が会場中を走り回り、てんてこ舞いとなった。坂上は「すいません。うちの子が。なんということを」と焦ると、くっきー！は「裏でスタッフさんがめっちゃ焦っていましたよ」とケラケラと笑っていた。

　同作は、坂上が動物たちと深く向き合うきっかけとなった愛犬“リク”との出会いと別れを絵本として書き下ろし、くっきー！がイラストを描いた同名絵本が原作。5歳の“ぼく”が子犬の“リク”とのなにげない日々を通して、命の大切さを学んでいく。

　坂上が本作を描いたのは、自身のレギュラー番組「バイキングMORE」（フジテレビ系、毎週月曜～金曜、午前11時55分）で、東北の被災地の幼稚園で読み聞かせをしていたことがきっかけ。「園児たちがすごくよく聞いてくれるんだなとびっくりして。それで、僕が動物と暮らしているので、楽しいこともあるが大変なこともあるということを伝えられたらなと思った」と語り、続けて「本を作っているときは、まさか映画になるとは思っていなかったので、すごく忙しい声優さんたちが手を挙げて参加していただいて、自分のことなのですが、他人事みたいな気分になりました。すごくうれしいですね」と現在の心境を明かしていた。

　イラストを担当したくっきー！は、「依頼されて、坂上家の犬の写真資料をいただいて、上下左右いろんな角度の犬の写真を壁一面に貼っていたんです。一時、部屋が坂上さんの犬まみれになりましたよ。もう坂上さんの家ですよ。だからもう僕が坂上忍でした」と笑いを誘った。すると坂上は「詳細な写メを送ったのに、犬の大きさが違ってたりする。あんまりこの人、参考にしてないんだなと思いました」と言及すると、くっきー！「あ、さかむけがある」とごまかしていた。

　最後にくっきー！は「命ってさ1個しかないんだ。すごく優しい“ぼく”、そしてはかない“リク”ちゃん。すごく切ない映画なんですけど、僕と坂上さんをダブらせたら目線が変わるんでね。（坂上を指さし）鬼畜所業太郎みたいなのとダブらせたら、『うわー』ってなるんで、自分なりの“ぼく”を作ってほしい」と会場に来ている子どもたちに語りかけた。坂上が「ストーリーは完璧なんですよ。あんまり完璧と言うと鼻につくんで、くっきー！の下手くそな絵でバランスをとっているんです」と言い返すと、くっきー！は「お前、何で来てるんだ。車か。マフラー確認してから乗れよ。どうなってるか知らねえからな」と吐き捨てて、さらに笑いを誘っていた。

　当日はほかに声優の森川智之、松本梨香も登壇した。同作は10月1日に公開される。