RIZIN初の無観客イベント「RIZIN LANDMARK」で再起戦の渡部修斗を直撃「マジカルチョークを狙います」

去る6月13日の「RIZIN.28」(東京ドーム)で行われた、RIZINバンタム級JAPANグランプリ1回戦。優勝候補の筆頭・朝倉海と対戦し、惜しくも敗れたのが渡部修斗である。試合後、渡部は「引退」を口にするほどだったが、あれから3か月近くの時間が経過した今、再び、渡部が自身の強さを試す機会が巡ってきた。RIZINが新機軸のイベント「RIZIN LANDMARK(ライジン・ランドマーク)」の開催を発表。記念すべき第1弾に渡部の参戦が決定したのだ。そこで今回は、渡部を直撃。再起にかける意気込みを聞いてみた。

試合後、渡部修斗はNEXUSの山田峻平代表からの勝利者賞を受け取った
試合後、渡部修斗はNEXUSの山田峻平代表からの勝利者賞を受け取った

引退示唆から一転した理由とは

 去る6月13日の「RIZIN.28」(東京ドーム)で行われた、RIZINバンタム級JAPANグランプリ1回戦。優勝候補の筆頭・朝倉海と対戦し、惜しくも敗れたのが渡部修斗である。試合後、渡部は「引退」を口にするほどだったが、あれから3か月近くの時間が経過した今、再び、渡部が自身の強さを試す機会が巡ってきた。RIZINが新機軸のイベント「RIZIN LANDMARK(ライジン・ランドマーク)」の開催を発表。記念すべき第1弾に渡部の参戦が決定したのだ。そこで今回は、渡部を直撃。再起にかける意気込みを聞いてみた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

 最初に基本的な知識を記述すると、「RIZIN LANDMARK」は10月2日に、RIZIN史上初の無観客イベントとして開催され、大会はU-NEXTが独占生配信する。渡部はここで、GRACHANバンタム級王者である伊藤空也とのMMA戦が決定している。

「(オファーがあった)その瞬間から準備を始めましたね。減量もそうだし、対策もそうだし、追い込みもそうだし。早めに準備しときました。今、めちゃくちゃモチベーション高く練習ができているので、自分にとってはうれしいというか。すごい毎日が充実しているんです」

 渡部は開口一番、自分の心境をそう告白したが、「RIZIN.28」で朝倉海に惜敗した直後には、「引退」まで口にしていたことを考えると、渡部の心境は大きく変化したことになる。

「気持ちが変わった? そうですね。長くできないっていうのは最初から分かっているんですけど、だったら残りの格闘技人生を全力を尽くしてやりたい。自分は落ち始めてから辞めるんじゃなく、一番強い時期に辞めたいので、そう考えると、あと1、2年くらいがベストなのかなって思いますし、この1、2年が一番強い。そういうふうに持っていきたいですね」

 実際、対戦相手の伊藤空也に関してはどう思っているのか。

「初めて見たのは1年前。GRACHANのタイトルマッチでした。当時、自分はFighting NEXUSのバンタム級チャンピオンで、似たような立ち位置だったので、いずれどっかで当たるのかなと思っていました」

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