毎年8万人を動員し、今年で16回目を迎える世界最大のアニソンイベント「Animelo Summer Live 2021 -COLORS-」（以下、アニサマ2021）が27日にさいたまスーパーアリーナで開幕。今年はこれまでアニサマの舞台で描かれてきたレーザーなどを使用したステージ演出や、客席を彩るペンライトの光をモチーフに「COLORS」をタイトルに冠し、アーティストとファンをつなぐ。2日目の28日は、GRANRODEO、栗林みな実、大黒摩季、angelaなど17組が登場し、全44曲を披露した。

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　昨年開催される予定だった「アニサマ2020」は新型コロナウイルス禍で延期に。2年越しの開催となる「アニサマ2021」では厳しく入場制限を行うため、昨年から保有されている繰り越しチケットを払い戻しにした上で、そのチケットを保有していた人を対象に再抽選。行政・会場からのイベント入場制限の指示のもと、5000人の観客を入れ、各種のコロナ感染予防対策を徹底した上で開催された。

　2日目は、声優の谷山紀章ことKISHOWとギタリストの飯塚昌明ことe-ZUKAからなる人気ユニット・GRANRODEOと、栗林みな実がコラボした「紅蓮華」（TVアニメ「鬼滅の刃」OPテーマ）のカバーからスタート。ステージ前方を炎が、さらにアリーナ全体をレーザー光線が彩るまさにオープニングにふさわしい楽曲で会場を一気にアニサマの世界に引き込んだ。

　MCでKISHOWは「言うまでもないくらい大変な時代なのは分かっているし、言いたいこともいっぱいあるけど、僕らはじめ歌って演奏できる人たちばかりなので、音楽で全てを語っていきたい」とあいさつ。昨年開催できなかったアニサマ2020にも触れ、「いろんな思いがあってここまでこぎ着けられたのはすてきなことだと信じています。今年は去年の分まで盛り上がっていこうぜ！」と呼びかけると、スタンドはペンライトを振って応えた。

　前半のトリを務めたアニソンシンガーの亜咲花は、I believe what you said（TVアニメ「ひぐらしのなく頃に 業」OPテーマ）の歌唱中にイヤモニが故障するトラブルに見舞われるも「皆さんの熱気が機械に通じちゃったんですよ」とハプニングを吹き飛ばす笑顔を見せた。「全く自分の声が聞こえていない状況での歌唱だったので不安でしたが、ちゃんと歌えていましたか？」と問いかけると、客席からは割れんばかりの拍手が送られた。

　亜咲花の「ゆるっとキャンプ、したくないですか？」の掛け声で、スタンドのファンがペンライトをグリーンに点灯させると、会場はさながらキャンプ場に。「Seize The Day」（TVアニメ「ゆるキャン△ SEASON2 」OPテーマ）を披露した後は、志摩リン役の東山奈央がキャンプルックで登場し、SHINY DAYS（TVアニメ「ゆるキャン△」OPテーマ）をコラボ。息の合ったパフォーマンスで、ファンに最高の夏の思い出をプレゼントした。