俳優の藤原竜也が27日、都内で行われた主演映画「鳩の撃退法」の公開初日舞台あいさつに登壇した。土屋太鳳、風間俊介、豊川悦司、タカハタ秀太監督も出席。さらに、サプライズで主題歌を担当する「KIRINJI」の堀込高樹が駆け付けた。西野七瀬も出席予定だったが、体調不良により欠席となった。

　原作は、直木賞作家・佐藤正午氏による同名小説。物語は天才作家・津田伸一（藤原）が富山の小さな街で経験した“ある出来事”を基に書いた小説を軸に展開。小説と現実、そして過去と現在が交錯しながら進む。

　冒頭で藤原は「初日を迎えられて本当にうれしく思います。客席半分ということで、ちょっと寂しい感じもしますけれども、来ていただいてありがとうございます」とあいさつ。

　撮影は富山県で敢行。撮影当時の雰囲気について豊川は、「竜也くんが毎晩飲みに行ってましたね。行くと必ず『ここは藤原さんの行きつけの店ですよ』とか、また違う店に行くと『昨日藤原さんいらっしゃいましたよ』って。それが4、5件ぐらい続いたので、たぶん全部の店に行ってたんだろうなというふうに思いました」と暴露されると、藤原は「制覇しましたね」と明かした。

　イベントでは映画の大ヒットを懸けて、だるま落としを模した“鳩落とし”に挑戦。トップバッターは藤原が務め、「一発で落としたら駄目ですよね」と言いながら、ハンマーを持って振りおろすと見事に成功したが、風間の方に飛んだ。その結果に風間は、「バッチリなのと同時に、完全に僕を狙っていたじゃないですか」と苦笑していたが、藤原は「すっきりした。久々にやると楽しい」とご満悦な様子だった。

　最後に藤原は、「この場を借りて、富山の方に感謝しなければいけません。ありがとうございました」と感謝を述べ、続けて、「本当に豪華なキャストでお客さんを一瞬にして映画の世界に引き込むようなおしゃれな映画を監督に撮ってもらったと思っております。一回見ても二度見ても面白いと思います。皆さんの力を借りて、この作品が1人でも多くの人に見ていただけたらいいなと思っております」とメッセージを送った。

（C）2021「鳩の撃退法」製作委員会　（C）佐藤正午／小学館