タレントの柳沢慎吾とフワちゃんが25日、映画「モンタナの目撃者」公開直前イベントに登壇した。サバイバル映画である同作にちなみ、イベントでは芸能界の大先輩でもある柳沢からがフワちゃんへ“柳沢流”芸能界のサバイバル術を伝授した。

　冒頭、柳沢はマスコミ向けイベントにも関わらず前説を敢行。「一つ、皆さん盛り上げてください。よろしくお願いします。この後、フワちゃんが登場しますので拍手でお願いしますね」と呼びかけると、フワちゃんは「勝手なことをやんないで、私が行かなかったのが礼儀知らずみたいになるじゃん」と舞台袖から注文を付けた。加えて、「楽屋あいさつから6分くらいしゃべっていた。初対面で『もういいんで』って言ったの初めてだったもん。変な人。ラジオで話そう」とフワちゃんは柳沢の人となりをしみじみと語っていた。

　同作は、“暗殺者×巨大山火事”という二つの脅威から少年を守り戦い抜くサバイバルサスペンス。過去に壮絶な事件を“目撃”したことで心に傷を抱える森林消防隊員のハンナ（アンジェリーナ・ジョリー）は、暗殺者に追われる少年コナー（フィン・リトル）と出会う。さらに広大なモンタナの大自然で巨大な山火事が発生。二つの脅威に行く手を阻まれる。

　フワちゃんが「これこそ映画館で見てほしい映画だと思う」と感想を述べると、柳沢も「これこそ映画館で見てほしい」と続ける。「言ったんだよ。それ私」とフワちゃんが返すと、「フワちゃん。これ、俺んところ使ってくれるんだよ」と柳沢。「ズルいぞ、そんな技知らないぞ。だから前説したのか。セコい」とフワちゃんはツッコミを入れていた。

　イベントでは同作にちなんで、40年以上芸能界に居続ける柳沢がフワちゃんに芸能界のサバイバル術を伝授。柳沢は「フワちゃんはそのままいてほしいね。背伸びする人っているのよ。俺も先輩から言われたもん。そのまんまの（柳沢）慎吾でいた方がいいよって先輩に。あとね。フワちゃんには感謝の気持ちを持ってほしいと思うね。俺ね。39歳まで感謝の気持ちなんか持ってなかったね。“俺が俺が”みたいになってた。あれ良くなったね」と振り返えると、フワちゃんは「だいたいそういうの小学校で学ぶんだけど、39歳で学んだんだね」と返していた。

　MCから「何か挑戦をしたいことはありますか」という質問が上がるとフワちゃんは「この間初めて、笑点で座布団運びをした。本当はおじいさんの横に座わって大喜利をしたかった」と一言。すると柳沢は「おじいさんって言うな。失礼じゃないか。若山富三郎を会わせたかったよ」と返し、「おい、てめえ、もう一回行ってみろ」と若山のまねをしつつ「時代が変わって本当に良かった」と笑いを誘った。

　その後、柳沢は「1人モンタナ」を披露。同作の物まねをしているうちに消防車のサイレンからいつのまにか十八番（おはこ）の甲子園のネタに移り変わる。フワちゃんは「今の慎吾ばりにノンストップの映画です。途中で高校野球が始まったりしないのでご安心ください」と同作をアピール。柳沢は「みんな、この映画を見て、いい夢見ろよ。あばよ」と叫んで、イベントを締めた。

　同作は9月3日より全国ロードショー。