“第三のオタクの聖地”に名乗り! 最新技術に彩られた市ヶ谷「東京アニメセンター」の展示手法とは…

"第三のオタクの聖地”に名乗りを上げたアニメ施設がクールな魅力を放っている。東京・市ヶ谷にある「東京アニメセンター in DNPプラザ」だ。人気アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズを取り上げた企画展「PSYCHO-PASS サイコパス資料展 2112→2117 / 2120」が開催されており、原画・資料のリアルさと、デジタル技術を駆使した展示手法を存分に楽しむことができる。

企画展「PSYCHO-PASS サイコパス資料展 2112→2117 / 2120」は豊富な展示量だ【写真:編集部】 
企画展「PSYCHO-PASS サイコパス資料展 2112→2117 / 2120」は豊富な展示量だ【写真:編集部】 

企画展「PSYCHO-PASS サイコパス資料展 2112→2117 / 2120」 原画約450点を展開

 東京・市ヶ谷にある「東京アニメセンター in DNPプラザ」がクールな魅力を放っている。人気アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズを取り上げた企画展が開催されており、原画・資料のリアルさと、デジタル技術を駆使した展示手法を楽しむことができる。

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 今回の企画展は、2012年にTVシリーズ第1期がスタートし、2019年10月からは第3期の放送が予定されているサイコパスシリーズを紐解く内容だ。開催期間は7月7日まで。キャラクターや背景デザインの原画約450点が陳列され、絵コンテや台本、企画メモから制作過程がうかがえる。

企画展「PSYCHO-PASS サイコパス資料展 2112→2117 / 2120」 (C)PSYCHO-PASS Committee
企画展「PSYCHO-PASS サイコパス資料展 2112→2117 / 2120」 (C)PSYCHO-PASS Committee

 会場では、180インチのスクリーンで作品群の映像が公開。さらに、登場アイテム「ドミネーター」を1/1サイズで精巧に再現したスマートトイの展示や、作品内で設定されている「犯罪係数」を測定できるフォトスポットなど、リアルな世界観にどっぷりと浸かることができる。

 来場者が付せんにメッセージを記入できるコーナーには、塩谷直義監督の直筆メッセージも……。クリエーターたちの息づかいをまざまざと体感できる。

手前に展示されているのが、「ドミネーター」のスマートトイだ
手前に展示されているのが、「ドミネーター」のスマートトイだ

動き出す「変幻灯」に、細部の技巧を見る「みどころルーぺ」……最新技術の展示手法

 大日本印刷などによる印刷技術と情報技術を活用した最新のコンテンツが導入されているのも特徴だ。まずは「変幻灯」。印刷された静止画に様々な動きの印象を与えられるプロジェクション技術で、劇場版のイラストが動き出す。そして、最新型の美術鑑賞システム「みどころルーぺ」。ディスプレイ内のタッチパネルを操作することにより、作品の細部の様子や技巧をデジタルルーペで拡大して観察できる。丁寧に描かれた背景の緻密さを確認でき、作品解説も読める。ファンだけでなく、アニメーターや声優を志す人たちにとっても“タメになる”展示手法が取り入れられている。

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