【ズバリ!近況】ヤクルト投手出身ギャオス内藤さんに聞いた2020年プロ野球の見どころと自身の意外な挑戦

プロ野球の各チームがキャンプインし、いよいよ2020年シーズンがスタート。2019年、球団ワーストタイの16連敗で断トツの最下位に終わった東京ヤクルトスワローズのファンは、「今年こそはもっと勝ってくれ~!」と願っているだろう。新しく高津臣吾監督がチームを引っ張るが、高津監督の同級生で、現役時代、チームメイトだったのがギャオス内藤さん(51)だ。ギャオスさんに今季のプロ野球の見どころのほか、2020年の“挑戦”を聞いた。

「ヤクルトは今年も厳しいが次世代が育っている」と語るギャオス内藤さん【写真:山田隆】
「ヤクルトは今年も厳しいが次世代が育っている」と語るギャオス内藤さん【写真:山田隆】

2020年のヤクルトは次世代を育てる時期!?

 プロ野球の各チームがキャンプインし、いよいよ2020年シーズンがスタート。2019年、球団ワーストタイの16連敗で断トツの最下位に終わった東京ヤクルトスワローズのファンは、「今年こそはもっと勝ってくれ~!」と願っているだろう。新しく高津臣吾監督がチームを引っ張るが、高津監督の同級生で、現役時代、チームメイトだったのがギャオス内藤さん(51)だ。ギャオスさんに今季のプロ野球の見どころのほか、2020年の“挑戦”を聞いた。

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 セ・リーグは間違いなく巨人が軸になるので、ほかのチームは巨人に対抗できるチームづくりをしないといけない。ヤクルトは……難しいんじゃないですか。ピッチャーが揃ってないから。ドラフトで“超高校級”といわれた奥川恭伸くんをはじめピッチャーをたくさんとったんですけど、奥川くんは右肘炎症の故障が発覚しましたから。ただ、ヤクルトは去年、16連敗しながらも村上宗隆くんという次世代のスターを出せた。チーム全体が沈まないのが大事。ピッチャーは奥川くん以外がどれだけチームに貢献できるか、で違ってくるでしょうね。

 パ・リーグは4球団が指名した最速163キロの佐々木朗希くんがロッテに入りましたけど、正直、ロッテに彼を育てられるコーチがいるのか疑問ですね。2014年に京大初のプロ野球選手になって注目された田中英祐投手は結局、成績を出せずに引退したでしょ。佐々木くんもピッチャーを育てた実績があるチームなら良かったんですけど……。

 でもね、コントロールピッチャーだった僕としては、球が速いピッチャーばかりをもてはやす風潮は「違う」と言いたい。球の速くないピッチャーもあわせて、監督やコーチにはうまく使い分けてほしいですね。選手にはSNSに見張られているようでも負けないで、遊びも楽しんで、でも試合では良いところを見せるとか、面白い野球を見せてほしい。

J SPORTSやアール・エフ・ラジオ日本で野球解説

 キャンプ取材、行きますよ。スポーツ専門チャンネル・J SPORTSで中日と楽天のキャンプの解説をしているんで。合間を塗って、同じ沖縄でキャンプをしているヤクルトも取材します。高津が監督になったし、知り合いもたくさんいますんで――高津は同級生なんで、あえて監督扱いしないですけど(笑)――親しいといろんな情報を知っても、言えないことも多々あるのがツライところです。今、僕の仕事のメインは野球解説。J SPORTSのほかはアール・エフ・ラジオ日本で、巨人戦の解説をしています。

 2013~14年は独立リーグの新潟アルビレックスBCの監督をやっていました。僕の前に高津が監督をやってたんで、彼の紹介です。それまでコーチとかもやったことがなかったから「できるわけない」と思ったんですけど、これも縁だと思って引き受けました。で、やってみたら、難しいといわれるピッチャー交替のタイミングだけとっても、自分の決断ひとつでできてやり甲斐があったし、それがうまくいって自信にもなりましたね。

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