俳優の千葉真一さんが19日午後5時26分、死去した。82歳だった。千葉さんの長女で女優の真瀬樹里が20日早朝、ツイッターなどでコメントを発表した。

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「昨日8月19日、17時26分、父、千葉真一が永眠致しました。父は、7月末に新型コロナウイルスに感染し、自宅療養をしておりました。症状悪化の為、8月8日に入院し、10日前後に一度持ち直しましたが、その後再び肺炎が悪化し、回復することができませんでした」

　その上で、千葉さんの最期に立ち会えなかったことを説明し、「私は一報を受け、仕事後駆けつけましたが、最期に立ち会うことはできず…しかし、顔を見て、お別れと伝えたい事を言うことはできました。苦しんだとは思えないほど、穏やかな顔をしておりました。少し前に、電話で父の元気な声を聞いたばかりでした。私にとっても突然のことで、まだ現実感がありません。ただただ悔しいです…」と心境をつづった。

　真瀬は、千葉さんと2017年6月に亡くなった女優・野際陽子さん（享年81）の間に生まれ、日大芸術学部に在学中の1994年に女優デビュー。父親譲りで殺陣やアクションに定評があり、時代劇や刑事ドラマの出演を重ねている。その状況も踏まえ、「天国から、両親が見守ってくれていることを信じて、胸を張って見せられる仕事ができるよう、精一杯生きていきたいと思います。生前お世話になった関係者の皆様、父を応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。父の遺した作品を、これからも愛し続けて頂けたら幸いです」と呼び掛けた。

　千葉さんは東映ニューフェイス第6期で、59年東映入り。68年のTBS系「キイハンター」でアクション俳優として知られるようになり、69年にジャパン・アクション・クラブ（JAC）設立。真田広之、志穂美悦子、堤真一らを育成した。91年からは米ハリウッドでの活動に本腰を入れ、03年には「キル・ビル」に出演。米国では「Sonny Chiba」（サニー千葉）の愛称で親しまれた。

　72年に結婚した野際さんとは94年に離婚。96年に28歳年下一般女性と再婚し、15年に離婚した。この女性との間には、ともに人気俳優となった長男・新田真剣佑、次男・眞栄田郷敦をもうけた。