たむらけんじ、本気で悩んだ政界進出「実際に政党から話きた」 “実業家”としての顔

おなじみの「ちゃ~」ポーズを披露したたむらけんじ【写真:ENCOUNT編集部】
おなじみの「ちゃ~」ポーズを披露したたむらけんじ【写真:ENCOUNT編集部】

夢は大きく「全国にたむらを広げていきたい」

 数年前には政界進出のビジョンを思い描いていたことも明かした。

「実際にある政党から『参議院で出てほしい』という話もきたことはありますし、僕から、『出馬させてくれ』と言ったこともありました。ただ今はその気持ちは全く無いです。そのときは、なんとかしたいと気持ちが乗っていた。ありがたいことに全国の人がたむらけんじという名前を知ってくれている。この知名度を何かに生かせないか、皆さんのお役に立てないかというふうに熱く思っていたときがあったんです。けどそれからいろんなことがあって、そういう熱も冷めてしまいました」

 真剣に悩んでいた時期については「ギリギリまでやろうかなと思っていました。でもどこか、100%じゃなかったんです。政治家になるなんて、100%じゃなければ絶対にやったらアカンなって、思いとどまりました。今考えれば、思いとどまって良かったなって思います。あのとき参議院に立候補していたら通っていたとは思うんですが、自分から辞めていたと思います」と当時を振り返りながらもスッキリとした表情で語った。

“実業家”として存在感を増すたむらに今後について聞くと、大きな野望を口にした。

「もっとフランチャイズも含めた店舗を増やして、セントラルキッチンみたいなものを作って、そこで食品会社のようになっていけたらなと。一括で管理してそこからお肉を出荷して。フランチャイズも保証金とかあるじゃないですか。そんなんもなしで、『お肉だけはセントラルキッチンから仕入れてくださいね』って。皆さんがたむらを広げやすいように、そして全国にたむらを広げていきたいなって思っています。

 個人でやっているような普通の焼肉屋さんが看板をウチに変える。元々あったメニューも置いたままでいい。けれどウチのメニューも入れる。接客の仕方などはしっかりと教える。店舗の外装や内装もそのままでも良い。ウチの色に変えなくても良いので、看板だけは掲げてもらう。コロナ禍で経営がギリギリなとこもあると思うんです。『焼肉屋をやめようかな』『しんどいな』って言うてるとこに『最後にウチに名前を変えていっぺんやってみません?』みたいな。そういうやりやすい形ができたら面白いなとは思ってるんです」

 さまざまなビジョンを描き、面白いと思うことをただひたすらに実現させてきたたむらけんじ。芸人として、そして“実業家”として、自分の信念を曲げずにこれからも突き進む。

□たむらけんじ 1973年5月4日、大阪府出身。1992年から芸人として活動スタート。ピン芸人活動の傍ら、2006年12月には「炭火焼肉たむら」を開店。経営者としての道をスタートさせた。現在は「コロコロレストラン」の経営やオンラインサロン「たむけんのオンラインちゃロン」を開設するなどマルチに才能を発揮している。

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