東京五輪が無事に閉幕。そこで改めてプロとアマチュアの違いについて考えてみた。例えば、プロのリングを彩る華とは何か？　それはなんと言ってもラウンドガールに尽きるだろう。そこで質問！　格闘技界で最も魅力的なラウンドガールは、いったい誰なのか？　この問いに対する明確な回答は、人によって意見は分かれるだろうが、実はどこのリングにいるのかは容易に答えることができる。なぜならそれは、シュートボクシング（SB）に決まっているからだ！　もちろん、異論を唱える方が中にはいるかもしれないが、それでも私はSBのラウンドガール（SHOOT Girls）が格闘技界随一と断言したい。ということで今回は、SHOOT Girlsの皆さんにあれやこれやと話を聞いてみた。（取材・文＝“Show”大谷泰顕）

　まずは、大人の色気と上品さを併せ持つコスチュームについて、SHOOT Girlsの中で176センチと最も身長の高い、晶羅（あきら）ちゃんが明かしてくれた。

「最初に着た時は、やっぱり抵抗はあったんですけど、着続けていくと慣れていくし、カッコいいと言ってもらえることが多いので、今は恥ずかしいとかはないですね。ちょっと露出度も高めなんですけど、だからこそ、このコスチュームを着たいっていう子も多いんですよ」

　SHOOT Girlsは確かにスタイルがいい女性ばかり。「カッコいい」と言われる理由は理解ができる。せっかくだからこのコスチュームだからこそ着てみたい、と思う女性がある一定層いることも分かる気はする。

「それよりも、今はコロナ禍だから声を出して応援してはいけないので難しいけれど、以前はラウンド中に私の名前を呼んでくれる方もいて、そういう声が聞こえるとうれしいです。今は声が出せない分、一生懸命に手を振ってくれるし、中には紙に私の名前を書いて出してくれる人もいるので、そういうのはすごくうれしいですね」。コロナ禍でもファンはさまざまな工夫で、応援のメッセージを届ける。それが選手に限らないのは、SHOOT Girlsにそれだけの魅力があるからだろう。

　172センチの央川（おうかわ）かこちゃんは、このコスチュームならではのハプニングを明かしてくれた。

「ストッキングが網状になっているので、手首にアクセサリーとか付けていると、パッと腕をあげた時とかにピッと破れちゃったりとかするんです。私だけじゃなく、結構みんな破れていると思います。控室でならまだいいですけどね」

　コスチュームを最初に着たのはオーディションのとき。「今だから言いますけど、SBのオーディションがあった時、SBのことを知らなくて、よく分からずにオーディションに出たんです（苦笑）。『オーディションに行ってきてー』って言われて、『はーい』みたいな感じで。で、最後にこの衣装を渡されて、『どういうこと？ これ、私が着るの？』みたいな気持ちでいたんですよ（笑）」と、面食らったことを覚えている。