青木源太、“話の達人”の最高峰は池上彰と林修「スピードと正確性が極めて優れている」

元日本テレビで、現在はフリーのアナウンサー、司会者として活躍中の青木源太(38)が10日に初の著書「口下手な人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む! 話し方のコツ大全」(宝島社)を発売した。青木が日テレ時代の思い出、退社の理由、今後の野望を語った。

実は口下手だったという青木源太【写真:ENCOUNT編集部】
実は口下手だったという青木源太【写真:ENCOUNT編集部】

初の著書「話し方のコツ大全」を出版「『取り入れてみようかな』というものが必ずある」

 元日本テレビで、現在はフリーのアナウンサー、司会者として活躍中の青木源太(38)が10日に初の著書「口下手な人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む! 話し方のコツ大全」(宝島社)を発売した。青木が日テレ時代の思い出、退社の理由、今後の野望を語った。(取材・文=平辻哲也)

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 同書は、口下手だった青木が、番組MCを任されるまでになった方法をあますところなく紹介するもの。日テレ時代のエピソードをふんだんに盛り込み、口下手な人でも今すぐに実践できる、会話が弾む方法、相手にきちんと伝える87の方法を紹介。同時に、加速する情報社会での仕事術にもなっている。

「私は特別に話がうまいわけでもないし、話術があるとは思っていないんです。ただ、自分の周りにいる話のうまいアナウンサーやお笑い芸人さんを見てきたという自負はあるんですね。ここを10年ぐらいコミュ力というものが言われていますし、職場でも学校でも口下手で悩んでいる方は、たくさんいると思います。今回、87の話し方のコツを書かせていただきましたが、いくつかは『取り入れてみようかな』というものが必ずあるんじゃないかと思います」

 青木が考える、話者の最高峰は池上彰と林修。「難しいことって、難しい言葉で説明しがちなんですよね。しかし、難しい事柄を簡単な言葉で説明することができる人が話のうまい人の最高峰だと思います。その言葉のチョイスは脳みその中に蓄積されているわけですが、そのスピードと正確性が極めて優れていますよね」。

 青木自身が欠かせないというのがメモを取ること。「僕は書いて覚えるタイプなんです。受験勉強でも、自分なりのノートをつけると、自分の実になるんです。頭で理解できて、腹にすっと落ちる。気になる言葉やネットで面白い記事を見つけたら、スマホにメモ。よくスクショ(スクリーンショット機能)も使いますね」。

 約35万人のフォロワーを抱えるツイッターも、備忘録の一つとして使っている。「140字にまとめるっていう作業をする中で、考えを整理できるんです」。ツイッターは2018年7月から本格始動。日テレの局アナとして先陣を切った。「実は、ツイッターを始めるまで2年かかりました。企画書を出したのですが、ツイッターでの発言が会社の意見とされる可能性もあるし、いろんなリスクがあると当時は判断されたんです」。

 2006年に日本テレビ入社。情報・バラエティー番組を中心に、スポーツ中継(10年第86回箱根駅伝など)の実況を担当。15年10月から「PON!」にレギュラー出演。番組終了後の18年10月1日から「バゲット」の初代MCを担当。ゴールデンタイムの番組MCを任されるまでになったが、なぜ退社したのか。

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