「Girls Planet 999」で際立つ日本人参加者の存在感 「PRODUCE48」から“進化”
日本、韓国、中国の少女たちが参加する今年最大規模のグローバルガールズオーディション・プロジェクト「Girls Planet 999」が始動し、大きな反響を呼んでいる。
IZ*ONEやJO1らを輩出した「PRODUCE」シリーズの新オーディションプロジェクト
日本、韓国、中国の少女たちが参加する今年最大規模のグローバルガールズオーディション・プロジェクト「Girls Planet 999」が始動し、大きな反響を呼んでいる。
同プロジェクトはIZ*ONEやJO1ら数多くの人気グループを輩出した「PRODUCE」シリーズを手掛けた韓国のエンターテインメント企業「CJ ENM」による新大型オーディション番組。応募総数1万3000人の中から選ばれた日本、韓国、中国の各33人、合計99人が世界で活躍する新ガールズグループのメンバー入りを目指して成長していく姿を見せていく。
韓国音楽専門チャンネルMnetとABEMAで6日に放送された初回では、各グループ内で結成されたユニットでパフォーマンスを披露する「プラネット探索戦」がスタート。その中で印象深かったのが、J(日本人)グループ内順位1位の江崎ひかる、6位の野仲紗奈、10位の嘉味元(かみもと)琴音、16位の神藏令の4人で作るユニットのパフォーマンスだ。選んだ曲はBLACKPINKの「BOOMBAYAH」。
この曲は高度なラップとダンステクニックが必要な難曲。3年前に放送された「PRODUCE48」では、後にIZ*ONEのメンバーとしてデビューするカン・ヘウォンがメインラッパー、AKB48の千葉恵里と佐藤美波がサブラッパー、同じく浅井七海とSKE48の浅井裕華がボーカルを務めたユニットも同曲にチャレンジした。トレーナー陣からダンスやボーカルの未熟さを指摘され毎回のように落涙していた千葉は必死に同曲を練習して成長。その姿がファンの感動を呼んだ。
しかし、江崎らのユニットは初回からこの難曲を高い水準でクリアし審査員を仰天させた。パフォーマンス前に江崎は「もともとダンスも歌も下手で、夢のために努力して、やっと自分を見付けた気がします」と語ったうえで、「K-POPは完全なイメージがあるんですけど、ラップも歌もダンスもすべて妥協せず表情もたくさん練習したので見ていただきたいです」「Jグループの実力が足りないという偏見を壊したいです」とアピールしていた。千葉らAKB48グループ所属のアイドルが同曲に挑んだ「PRODUCE48」の過去映像も“話題の舞台”として紹介されたが、これは当時と比べて日本人参加者のレベルがアップしていることを強調する意図があったためだろう。
「BOOMBAYAH」のイントロが始まるとそれまでの柔和な笑顔が一変。攻めの表情に迫力がみなぎりダンスもラップも勢いがあった。ネットでは「カリスマ性がある」「ラップもダンスもいい」「ヒカルがセンターにいるのが分かる」など高評価の声が多数上がっている。江崎は福岡のavex artist academy出身。7月19日に公開された個人PR映像では流ちょうな韓国語を披露し、自身の魅力について「(動物の)ナマケモノのような笑顔です」とPRしている。
江崎の他に日本からは、元さくら学院のメンバーでBABYMETALのサポートダンサーとして活躍している岡崎百々子(お笑い芸人・博多華丸の次女)、「全日本国民的美少女コンテスト」入賞者で2018年11月に解散したアイドルグループ・X21の元メンバーの川口ゆりな、日韓7人組ガールズグループCherry Bulletの現役メンバー・メイ、「Nizi Project」に参加した岸田莉里花と櫻井美羽、元JYP練習生でITZYのメンバーと一緒に練習生生活を送った坂本舞白らが参加するなど話題性も豊富だ。
「PRODUCE48」では意気揚々と韓国に乗り込んできたAKB48グループのメンバーが、当初はダンスもボーカルもうまく披露できずトレーナー陣から厳しい指摘を受ける場面が多かったが、それから3年が経った「Girls Planet 999」の日本人参加者のレベルは相当上がっている。彼女らの活躍から目が離せない。