【週末は女子プロレス#9】青野未来、“惜しい”からの脱却へ 8・13初戴冠を目指す
女優によるプロレスをコンセプトとするプロレス団体アクトレスガールズが8月13日、東京・後楽園ホールにてビッグマッチを開催する。団体の2大ブランドであるBeginningとColor'sが一堂に会し、シングル(AWG認定シングル選手権試合、王者・SAKIvs挑戦者・清水ひかり)とタッグ(AWG認定タッグ選手権試合、王者・本間多恵&尾崎妹加組vs挑戦者。関口翔&青野未来組)のタイトルマッチを開催。さらには7月25日に旗揚げしたばかりの新スポーツエンターテインメント「アクトリング」の試合シーン公演など、盛りだくさん。なかでも注目したいのが、勝ってベルトを巻けばこれが初戴冠という、アクトレスガールズ生え抜きの青野未来(あおの・みく)だ。
女優一本の活動から、一度は断ったプロレスの道へ
女優によるプロレスをコンセプトとするプロレス団体アクトレスガールズが8月13日、東京・後楽園ホールにてビッグマッチを開催する。団体の2大ブランドであるBeginningとColor’sが一堂に会し、シングル(AWG認定シングル選手権試合、王者・SAKIvs挑戦者・清水ひかり)とタッグ(AWG認定タッグ選手権試合、王者・本間多恵&尾崎妹加組vs挑戦者。関口翔&青野未来組)のタイトルマッチを開催。さらには7月25日に旗揚げしたばかりの新スポーツエンターテインメント「アクトリング」の試合シーン公演など、盛りだくさん。なかでも注目したいのが、勝ってベルトを巻けばこれが初戴冠という、アクトレスガールズ生え抜きの青野未来(あおの・みく)だ。
青野はもともと映画や舞台など女優として活動していたが、役者仲間の紹介でアクトレスガールズの坂口敬二代表と出逢った。プロレスにはまったく興味がなかったものの、「『絶対にスターにしてやる』と言われて」(坂口代表の記憶にはないらしい)、「(女優として)特に何もない自分の武器になるかも」と一念発起、一度は無下に断ったプロレスラーへの道を歩み始めた。
それまで、彼女にとってのプロレスとは、2歳年上の兄からのプロレスごっこにすぎなかった。子どもの頃、技をかけられ、痛くて嫌な思い出しかなかったプロレス。女子プロの存在も知ってはいたが、バラエティー番組に出演する女子レスラーをテレビで見かける程度だった。そんな彼女がいざ練習を始めてみると、今までできなかったことがどんどんできていく喜びを肌で感じたという。
とはいえ、デビューを言い渡されてからは緊張が途切れることはなかった。本格的なトレーニングを開始したのが2017年春。「デビューが決まってから2か月くらいずっとドキドキしていました。舞台とかは楽しみな気持ちが大きいんですけど、リングに上がるのは不安で不安で……。デビュー戦(17年6月25日)はとにかく必死。何をしたのか、ほとんど記憶がないくらいです」
しかしながら、初戦からプロレスの魅力も味わった。四方からの声援がダイレクトに届く。自分が応援されているとストレートに感じられたのだ。人前でのパフォーマンスには慣れていたが、ほかにはない、今まで味わったことのない感覚だった。
「プロレスデビューできたからこそ可能な活動も増えましたね。普通の女優さんだったら(アクションなど)時間もかかると思うんですけど、プロレスラーだからどちらもできる。プロレスを題材にした舞台や芝居をさせてもらえるようになって、試合にも演技にも、どちらにも活かせるようになりました」