窪塚洋介が語るSNSとの付き合い方「毒ばかり吐かずに、楽しんでいくことは大事かな」

俳優の窪塚洋介(42)が19年ぶりにドラマ主演した。LINE NEWSが提供する縦型動画プラットフォーム「VISION」の2周年を記念した「上下関係」(7月30日から配信中)で、アパートで起こる不可解な事件を描くミステリーだ。窪塚が19年の歳月で、変わったもの、変わらぬものは何か?

インタビューに応じた窪塚洋介【写真:塩見徹】
インタビューに応じた窪塚洋介【写真:塩見徹】

LINE提供の縦型画面サイズのドラマ「上下関係」で主演「短編映画を撮るみたいだった」

 俳優の窪塚洋介(42)が19年ぶりにドラマ主演した。LINE NEWSが提供する縦型動画プラットフォーム「VISION」の2周年を記念した「上下関係」(7月30日から配信中)で、アパートで起こる不可解な事件を描くミステリーだ。窪塚が19年の歳月で、変わったもの、変わらぬものは何か?(取材・文=平辻哲也)

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 Netflixドラマ「GIRI/HAJI」、映画「最初の晩餐」「みをつくし料理帖」「ファーストラヴ」などで存在感を見せる窪塚。ドラマ出演は02年のフジテレビ系「ロング・ラブレター~漂流教室~」以来だが、本作はLINEが提供する縦型の画面サイズのドラマで、毎回10分程度のドラマを全10話で配信するという異色作だ。

「今回はドラマをやったっていう感覚じゃなかったんです。撮影も8日間で、短編映画を撮るみたいで、たまたま10話分に分かれてドラマになったって感じでした」と振り返る。

 LINEは普段からよく使っているそうで、「家族のグループがあったり、親父とも、仲間ともよく使っている。毎日、使わない日がないアプリがやるドラマ。それを、柿本(ケンサク)が監督して、この素敵なメンバーでやるなら、やってみようかと思った」。

 19年を経て、民放ドラマからスマホアプリでのドラマ主演。時の流れはどのように感じているのか。

「100年前だったら、10年ぐらいで変わっていくことが今は1日で変わっちゃうくらいのスピードで進んでいる。加速度的に時代が進んでいく一方、閉塞(へいそく)感もあって、おかしなことになっているなと思いますけど、裏を返せば、すげえ面白い時代だと思う。SNSが出てきたり、ウェブがテレビをひっくり返したり……。そういうカオスな時代の波乗りを楽しめるように、より自信を持って楽しんでいかないと、もったいないかな」。

 私生活では2児の父親にもなった。「このまま世の中が変わっていったら、うちの息子(モデル・俳優の窪塚愛流、17歳)、4歳の長女が生きる時代って、どうなっているんだろう? と思いますけど、生きるすべ、幸せになる方法はあまり変わっていないんじゃないかな。背中を押して、世の中に送り出してあげられるようにしたいな、とか考えたりはします」。

 ただ、今も俳優としてのスタンスは変わっていない。「昔の自分が言っていたのは、すごいきれいな悪魔から、すごい醜い天使までやるということ。一番広いと思うレンジがあって、そこは変わってない。そこに、いろんな引き出しができて、できることが増えているんだろうな」。

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