人気女子高生TikTokerが語る10代女子のSNS事情 ツイッター&インスタとのすみ分けは?
TikTokでクリエイティブな動画を発信し続ける「公認Creators Showcase」として認められた人気インフルエンサーで現役女子高生の安井南がENCOUNT編集部を訪問。170センチの長身と、キュートすぎる笑顔のギャップを武器に活躍の幅を広げている安井に、TikTokの魅力とイマドキ女子のSNSの使い分け、そしてスポーツ女子ならではの五輪の楽しみ方について語ってもらった。
人気女子高生が動画制作で大切にしていることは「うそをつかない」
TikTokでクリエイティブな動画を発信し続ける「公認Creators Showcase」として認められた人気インフルエンサーで現役女子高生の安井南がENCOUNT編集部を訪問。170センチの長身と、キュートすぎる笑顔のギャップを武器に活躍の幅を広げている安井に、TikTokの魅力とイマドキ女子のSNSの使い分け、そしてスポーツ女子ならではの五輪の楽しみ方について語ってもらった。(取材・構成=安藤かなみ)
――安井さんがTikTokを始めたきっかけを教えてください。
「去年の5月くらいです。自粛期間で時間があったことや、世の中を少しでも明るくしたいという気持ちで始めました。あとは、演技の練習も兼ねていました。プロデューサーさんがTikTokを見たときに、『この子、いいじゃん』ってなってくれるんじゃないかなって。そういうチャンスの場でもあると思ったのも理由の1つです。
それまでツイッターとインスタグラムはやっていましたが、TikTokで動画を投稿するには時間がかかりそうで、手をつけにくいなと思っていました。1番最初は遠近法と合成を使って、自分の手の上に乗る風の動画を作りました。『とりあえず投稿してみよう!』と遊び半分で投稿したら、だんだん反応してくれる方が増えて。そこから、『どういう投稿をしたら共感してくれるかな』『どうしたら新しい発見につながるかな』と考えるようになりました。今は自分の満足から、みんなの満足につなげたいという気持ちです」
――「公認Creators Showcase」にはどういう経緯で認定されたのでしょうか。
「とある動画を投稿した時に、『おめでとうございます 厳選クリエイターになりました』と通知がきました。それを機に、アプリ内で今までなかった機能を使うボタンがたくさん増えたんです。私は未成年なので、ライブ配信の投げ銭はできないのですが、オファーが直接くるようになったし、そういうものに参加できるようになって、世界が広がりました!
他の厳選クリエイターの方を見ていると、ツイッターのフォロワーがたくさんいる方が多かったりするのですが、私の場合は100人いかないくらいでした。なので、量よりも質を重視してくれたのかなと思っています」
――動画を作るときに心がけていることを教えてください。
「うそをつかないということと、飽きないようにということです。みんなが想像している終わり方を覆したいですね。動画作りのアイデアは、家族や友だちと話しているときや、バッと思い浮かんだときにすぐにメモを取るようにしています。友だちもTikTokをやっているんですけど、かたくなに見せてくれない(笑)。でも仲良くなってくると『フォローしているよ』ってぽつりと言ってくれるパターンが多いです。すごく恥ずかしいです(笑)」
――10代の女の子の中では、ツイッター、インスタグラム、TikTokはどのようにすみ分けしている人が多いのでしょうか。
「今、10代でツイッターで発信している人は少ないと思います。最新の情報をツイッターで見る専門の人が多いです。インスタのストーリーズ(24時間で消える投稿)は、けっこう人柄が出ますよね。匂わせをしている人とか(笑)。たまに過去のストーリーズのアーカイブを見直すと、すごく楽しいです。TikTokは、『投稿するからにはバズりたい』という気持ちがみんなあると思います。ただ、バズるのってなかなか難しい。だからみんな見る専門で、今はやっている曲とか、そういうものを知りたいときはTikTokを使っていますね」
――ツイッターではリツイートなどの数を参考にしますが、TikTokにおける「バズり」とは一体どういう現象でしょうか。
「『いいね』とコメントがバーッと増えますし、フォロワーも同時に増えます! バズった直後の動画も、相乗効果で伸びていきます。TikTokの世間的なイメージって、『かわいい女の子が踊っているだけのアプリ』だったと思います。確かに、アプリが始まったばかりの2017年ごろはそういう感じでしたが、今は違います。例えば、おすすめの料理やお弁当の詰め方、ダイエットなど、ライフハックのような動画も増えてきています。そういう動画に『いいね』をすることで、だんだん表示される動画が自分好みになってきます。それがすごく楽しいです! あとは、毎回コメントを読みます。いろんな意見があって、いろんな考え方を知ることができるんですよ」