石川瑠華&青木柚、出演映画で“微妙な距離感”を表現 ウエダ監督が太鼓判
浅野いにお原作漫画の実写映画「うみべの女の子」(8月20日、全国公開)の公開記念舞台あいさつが3日、新宿・武蔵野館で行われ、主演の石川瑠華と青木柚、原作の浅野、ウエダアツシ監督が登壇した。
浅野いにお、映画「うみべの女の子」を語る
浅野いにお原作漫画の実写映画「うみべの女の子」(8月20日、全国公開)の公開記念舞台あいさつが3日、新宿・武蔵野館で行われ、主演の石川瑠華と青木柚、原作の浅野、ウエダアツシ監督が登壇した。
24歳の石川は「武蔵野館に通っていた身なので、舞台あいさつができてうれしい」と映画好きの一面をアピールすると、40歳の浅野は「不慣れですがよろしくお願いします」と、緊張の色を隠せないままあいさつした。
「思春期」「恋」「性」といったセンシティブな題材に真正面から挑んでいる同作。海辺の小さな街で暮らす中学生の小梅(石川)は、憧れの三崎先輩(倉悠貴)にひどく振られたショックから、かつて自分のことを好きだと言ってくれた内向的な同級生・磯辺(青木)と関係を持ってしまう。恋人関係を結ばないまま、お互いを慰めるように男女の関係に溺れていく姿を描く。
青木が「思春期の恋と性、若者たちの“ざらつき”のようなものが、原作だけでなく脚本にも残っていて、演じる自分自身が苦しくなった。すごく責任感を感じた」と振り返ると、オーディションの審査員にも参加していた浅野は、「磯辺役は青木じゃないと成立しないと思った」と力説。青木とは現場で微妙な距離感があったという石川は「青木君が磯辺っぽかったから」と述懐すると、ウエダ監督は「2人とも役のために集中切らさずに準備している感じが頼もしかった」と太鼓判を押していた。
最後に浅野は「原作が過激な内容なので、映画化する際にはいろいろな苦労があったと思う。責任を感じる。でも、こういう機会をもらうことでこの作品がまだ生きていることを感じた。トゲのある内容ですが、必要としている人がいると信じているので、見てくれるといいなと思う」と語り、イベントを締めた。