【インタビュー】“原作ファンも入りやすいように”福原遥と大原優乃がこだわった「ゆるキャン△」演技

コミックが250万部を突破し、TVアニメ化もされた大人気作品「ゆるキャン△」が実写ドラマ化され、9日からテレビ東京で放送がスタート (1月クール木ドラ25、毎週木曜 深夜1時~1時30分)。主人公の志摩リン役を演じる福原遥、リンと出会ったことでキャンプに惹かれる女子高校生・各務原なでしこ役 大原優乃の合同インタビュー第2弾では、役作りや演技へのこだわりを聞いた。

原作を見ながら演技を考えたという福原遥(右)と大原優乃
原作を見ながら演技を考えたという福原遥(右)と大原優乃

テレビ東京ドラマ「ゆるキャン△」福原遥&大原優乃インタビュー〈後編〉

 コミックが250万部を突破し、TVアニメ化もされた大人気作品「ゆるキャン△」が実写ドラマ化され、9日からテレビ東京で放送がスタート (1月クール木ドラ25、毎週木曜 深夜1時~1時30分)。主人公の志摩リン役を演じる福原遥、リンと出会ったことでキャンプに惹かれる女子高校生・各務原なでしこ役 大原優乃の合同インタビュー第2弾では、役作りや演技へのこだわりを聞いた。

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――今回、おふたりが演じる役は個性的なキャラクターですが、演じる上で意識したことはありますか。

福原「リンちゃんのような役柄は今までやったことがなかったので、表情に出さない、言葉にあまり気持ちを出さない女の子なので、最初は大丈夫かな…という不安が大きかったです。原作のファンの方もたくさんいらっしゃるので、イメージを崩さないように頑張ろうと思っていました」

――演技でこだわったことはありますか。

福原「リンちゃんは笑ったりもしないんですよ。原作では気持ちが言葉で書かれているから、それを見るだけで楽しそうにやっていることが伝わるんですが、実際お芝居にしてみると、ずっと真顔でいると、やっぱり怖いというか、ぜんぜん楽しそうにも見えないので、ぜんぜん違うんだっていうのを感じました。なので、できるだけイメージは崩さないけど、すこし喜んでいる仕草を増やしたり、ほんのちょっと笑ってみたりしました。あとはモノローグが今回多かったので、モノローグで嬉しさだったり、寂しさだったり、驚きだったりをできるだけ大きく表現しようというのは、こだわりながら演技していました」

――アニメの声に寄せているようにも感じました。

福原「原作を読んでいても、リンちゃんって声が高いイメージがまったくなかったので、私は声が高いと言われるので真逆だなって思いました。アニメでイメージしている方も多いと思ったので、できるだけ原作ファンの方も入りやすいようにできたらなと思っていました」

――大原さんは、どのように役作りをしましたか。

大原「所作から役作りをして、例えば、走る時の手の動き、人の話を聞いている時の表情であったりとか、原作を見ていても、これはやらなくちゃいけないという使命感があるくらい、なでしこのイメージを私も大切にして、声だったりとか、そういったところから役を作っていきました」

――スタッフからアドバイスはありましたか。

大原「監督が『なでしこはみんなに平等なんだよ』と言ってくださいました。例えば、『3人で話している時もどちらかに話すのではなく、なでしこはいつも2人に話しているんだよ』とアドバイスをいただいき、そういったなでしこの優しさだったり、全部に対して愛情を持って、アンテナを張っているところは、演じていて素敵な子だな、可愛らしい子だなと思いながら演じさせていただきました」

――撮影時のエピソードを教えてください。

大原「撮影終わりに2人で部屋に集まって、原作を見ながら明日のシーンをどうしようか話したりしました。役者さん同士でお芝居の話ってなかなかできなかったりするんですけど、そういうことも関係なく一緒にできて、すごく支えてもらいました。遥ちゃんは、みんなにココアを作ってくれたよね」

福原「現場に甘いものとか、温かいものがあると本当に救われるので、メイクさんが教えてくださったマシュマロ入りのココアを大量に買ってきて、みんなで飲みました」

――寒い季節に撮影が行われましたが、寒さ対策は大丈夫でしたか。

大原「毎日、カイロを10枚くらい張るのが当たり前でした。風邪をひかないように、スタッフさんが試行錯誤してくださったので、心はずっと暖かかったです。ずっとジーンとしていました」

――最後に2020年をどんな1年にしたいですか。

福原「去年いろんな作品に関わらせていただいて、本当にお芝居が大好きだって改めて思いましたし、自分ができなくて悔しいという思いもしました。このお仕事に対する愛が、どんどんどんどん深くなっているので、2020年もまたいろんな作品に関わらせていただいて、皆さんに感動だったり、勇気だったり、笑顔を届けられる人でいたいと思っています。人としては芯をちゃんと持っていたいので、自分自身と今まで以上に向き合って、バイバイした後に『あ、この人といて幸せだな』『あったかい気持ちになれるな』と思ってもらえるような人でいたいです」

大原「20歳で10周年を迎えさせていただき、2020年は節目になる年だと思っています。20歳になって、やっと大人になって、今までお世話になった方々に、恩返しをできるスタートラインに立てたと思うので、そういった方々に何かを返していけたらいいなと思っています。今年の抱負は、信じるの“信”という字なんですが、自分も信じて、周りの人も信じて進んでいきたいです」

〈終わり〉

□福原遥(ふくはら・はるか) 1998年8月28日、埼玉県生まれ。21歳。小学1年生で芸能界デビューし、「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK教育テレビ)で一躍人気者に。近年はドラマ・映画に多数出演し、2019年は映画「4月の君、スピカ。」で主演を務めた。また同年8月には「未完成な光たち」で待望のソロ歌手デビューを果たした。

□大原優乃(おおはら・ゆうの) 1999年10月8日、鹿児島県生まれ。20歳。2009年11月に「Dream5」としてデビュー。女優としては2019年に「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)で連続ドラマデビューを果たした。2020年2月には最新カレンダー「Yuno Ohara Calendar 2020‐2021」が発売される。

(イシイ ヒデキ/Hideki Ishii)

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