私の姿を目に焼き付けて― STU48薮下楓、卒業写真集に込めた“いたこと”の余韻

瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」の1期生・薮下楓は、8月8日に兵庫・神戸国際会館で行われるコンサートをもってグループを卒業、芸能界を引退する。中心メンバーとしてSTU48の成長に貢献してきた“笑顔印”が、7月30日に最初で最後の写真集「さよならの余韻」(玄光社)をリリース。発売前重版が決まった注目の写真集の見どころ、4年間のアイドル人生について聞いた。

「STU48」の薮下楓は最初で最後の写真集を発売【写真:イシイヒデキ】
「STU48」の薮下楓は最初で最後の写真集を発売【写真:イシイヒデキ】

8月の卒業を前に、“ファンと作った”写真集をリリース

 瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」の1期生・薮下楓は、8月8日に兵庫・神戸国際会館で行われるコンサートをもってグループを卒業、芸能界を引退する。中心メンバーとしてSTU48の成長に貢献してきた“笑顔印”が、7月30日に最初で最後の写真集「さよならの余韻」(玄光社)をリリース。発売前重版が決まった注目の写真集の見どころ、4年間のアイドル人生について聞いた。(取材・文=小田智史)

――写真集のオファーが届いた際、最初は受けるか迷っていたと伺いました。そこから、受ける決断に至ったきっかけは?

「『私なんかが……』という気持ちがあって、最初は悩みました。でも、家族に話したときに、自分にとっても思い出になるし、ファンの方にとってもすごくうれしいことだから、やってみたらと言ってくれて、『たしかに』と思って。それで、『頑張るぞ!』とやらせていただくことにしました」

――今作は撮影前に、衣装やロケ地、シチュエーションなどについてSNSでファン投票が行われ、その声が反映された1冊になっています。

「ファンの方に意見を聞いて、それが形になることがこれまであまり経験がなかったので、『こういう私が見たいんだな』『この場所に行ってほしいんだな』というのが分かりました。『こんな薮下楓が見たい』で水着が断トツ(60.9%)だったのは、素直でとてもいいと思いました(笑)」

――公私ともに仲の良い石田千穂さんは、2020年12月にSTU48初のソロ写真集を発売しています。彼女に相談したりしましたか?

「うーん、相談はそんなになかったかもしれません。写真集の報告をしたら、千穂ちゃんから『撮影はすごく楽しいよ!』と言ってもらって、『じゃあ、楽しんでくるね』って感じで。撮影期間も、今いる場所をLINEで報告したり、浴衣を着たかき氷のカットのときは『かき氷なう!』と送りました(笑)」

――タイトルは「さよならの余韻」。自分なりにどのような思いがありますか?

「私はアイドルを卒業したあと、今のイメージのままでいてほしいということもあって、何をするかを内緒にしています。だからこそ、アイドルとしての余韻、薮下楓の余韻を、この写真集をたくさん見返して感じていただけたらうれしいです」

――秋元康先生による帯コメント「薮下楓の『さよなら』以上に、余韻のある言葉を聞いたことがない」についての感想は?

「秋元先生からコメントをいただけて、うれしかったです。今の私に合っているというか、今後のことについて何も言わず、SNSもしないで芸能界を引退するので、ぴったりだと思ってびっくりしました」

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