【欧州車紀行・北仏8】フランスの歴史と芸術、食を堪能 オマールエビなど魚介に舌鼓!

2019年9月21日。バイユーで宿泊したホテルの最上階の部屋は、壁の途中から斜めに切られた屋根裏風だった。朝、カーテンを開けると、街並みが薄ぼんやりして、まだ夜が明け切っていない。

タピストリーには刺しゅうで英仏史が描かれている バイユータピストリー【写真:峯田淳提供】
タピストリーには刺しゅうで英仏史が描かれている バイユータピストリー【写真:峯田淳提供】

タピストリー美術館とノートルダム寺院でバイユー観光

 2019年9月21日。バイユーで宿泊したホテルの最上階の部屋は、壁の途中から斜めに切られた屋根裏風だった。朝、カーテンを開けると、街並みが薄ぼんやりして、まだ夜が明け切っていない。

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 時計を見ると午前8時前。ベッドに戻ってこの日のルートを「Atlas Routier FRANCE」というロードマップで確認する。日本から持ってきたガーミンのナビに、この日の行き先のオンフルールのホテルの住所を入れる。マップを見るのはだいたいの方角を知るためが多い。バイユーからオンフルールまでは東に約90キロ。

「ガーミンのナビに入れてみると、海岸線をずっと行くルートか、内側のカンに行ってから海岸線沿いに降りて行くルートかになるけど」

「のんびり海岸線を行けたら、景色がいい場所を通ったりするかも」

 と連れ合いのゆっちゃん。

 朝食をすませて、まずはタピストリー美術館に出かけた。何かの記念日でラッキーなことに入場無料だった。薄暗い中、ライティングされたタピストリーの絵柄をゆっくり見て回った。それから大聖堂へ。

「パリのノートルダム寺院を小さくしたものかと思っていたら、とんでもないわね。大きさは遜色ないくらい。やや古びた感じがシックでいいね」

 教会、大聖堂などに入ると、旅の無事、安全運転の願いを込めて、必ずやるのがろうそくをともすこと。やり方はどこでも一緒で、現金箱に1ユーロ(約131円)を入れ、ともっているろうそくから火をもらって並べる。

 ホテルに戻って、荷物をチェックし、パーキングの鍵を返却。ガレージはナンバーで開ける方式だった。今日もフォードC-MAX君に頑張ってもらわなければならない。

 備え付けのナビにも、オンフルールのホテルの住所を入れると、どうやらカンに戻って海岸線に降りるルートのようだ。ここからガーミンのナビはノーサンキュー。車内で時々、ナビゲーションしてくれるゆっちゃんは「備え付けのナビに、なんとなく慣れてきた気がするわ。ただ、高速を降りるときの表示がやっぱり分かりにくい。出口に近づいた時の表示が一定じゃない気がする」。

 カンまでは高速に乗り、一つ間違えて降りたら、途中から一本道になった。それが延々と続き、かなり戻ってみると、また山あいの一本道になった。
「ヨーロッパの道路って、こういうのが多いわね。大きな道路から、急に車1台分しかない畑の中の道とかね」

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