【週末は女子プロレス#8】上谷沙弥、前代未聞“フライング発言”からの名誉挽回に注目
今の上谷は失態も話題に転化できる
彩羽はマーベラス7・19後楽園で長期欠場から10か月ぶりに戦線復帰。カムバック戦を見届けた長与が話を続ける。
「復帰戦で20分超えの試合をして、スタミナは心配していない。まだまだだけど、(8・29汐留からの)スターダム参戦までには試合勘を完全に取り戻せるでしょう。あとね、こっちは団体のリーダーを外に出すわけだから。これっていいことしかないんだよ。なんでかと言ったら、いまの状況における自分の力とか力加減が全部分かるんだよね。勝とうが負けようが、無意味なことはない。(5★STAR GPは)7年ぶりでしょ。スターダムは彼女の古巣だけれども、マーベラスでチビ(後輩)たちがいっぱい育ってて、その中で向かっていく。(マーベラスにとって)いいことしか持って帰ってこない気がするよ」
彩羽は団体を背負って古巣に帰還する。上谷vs彩羽が注目度を上げたと同時に、上谷にはシリーズ全体が名誉挽回の時となる。もちろん、フライングのネタバレはあってはならないことで、上谷は反省しきり。実際、会見当日はかなり落ち込んだ。しかし、まわりのリアクションにも助けられ、気持ちを切り替えることができたという。あとは試合で見せていくしかない。常識的には大失態ながら、失敗を取り戻す機会がプロレスにはある。というのも、上谷は開幕2連戦で「4大巨頭」の朱里、詩美と対戦。ここで一気にスタートダッシュをかけることも可能だろう(反対にいきなり脱落のリスクも……)。
2連戦の横浜武道館はシンデレラ・トーナメントを制した大田区体育館に匹敵するビッグマッチ仕様の大会場で、しかも大田区では詩美と朱里が赤いベルトをかけて激闘を展開していた。この偶然(?)について上谷は、「試されている」と感じている。また、リーグ戦の最中(8月10日)にはデビュー2周年を迎える。直前の8・8大阪では、プロレス界に導いてくれた中野との公式戦だ。ダンスの世界大会やEXILEなど大物アーティストのダンサーをつとめ、アイドル活動もしていた彼女だが、センターの座にはつけなかった。しかしプロレスに目覚めてからはシンデレラ・トーナメントを制し、シングルプレーヤーとして実績を積み始めた。今の上谷には失態も話題に転化する不思議な力が備わっている。今年の5★STAR GPは、上谷沙弥に注目だ。