【週末は女子プロレス#8】上谷沙弥、前代未聞“フライング発言”からの名誉挽回に注目

スターダム恒例のシングルリーグ戦「5★STAR GP」が7月31日&8月1日、横浜武道館で開幕。10回目となる今年は史上最多の20選手がエントリー、全国各地で試合をおこない、9・25大田区総合体育館でナンバーワンが決定する。

札幌での上谷沙弥【写真:新井宏】
札幌での上谷沙弥【写真:新井宏】

上谷沙弥が記者会見でまさかの“大ポカ”

 スターダム恒例のシングルリーグ戦「5★STAR GP」が7月31日&8月1日、横浜武道館で開幕。10回目となる今年は史上最多の20選手がエントリー、全国各地で試合を行い、9・25大田区総合体育館でナンバーワンが決定する。

 真夏の祭典に先立つ7月17日、高田馬場で公開と生配信による記者会見が行われ、エントリー選手が意気込みを述べたのだが、ここで予想もしない前代未聞のハプニングが発生した。今年のシンデレラ・トーナメントで初優勝を達成、それに先立つ3・3日本武道館では“ビッグダディ三女”林下詩美の保持するワールド・オブ・スターダム王座に初挑戦、シングルでのチャンスが続く“スターダムの未来”上谷沙弥が、未発表Xの名前をフライング発言するという、まさかの大ポカをやらかしてしまったのである。

 会見の席上で各選手が熱く意気込みを語る中、上谷も多分に漏れずマイクを取った。「未来のスターダム(のキャッチフレーズ)からシンデレラ(トーナメント優勝者)へとなったこの私が、この夏の5★STAR GP、完全無双します! ハイ、私的ブルースターズの4大巨頭、林下詩美、朱里、彩羽匠……そして……中野たむ(に勝って優勝する)……。なんで笑ってるんですか?」

 自分ではかっこよく決めたつもりだった。が、場内の異変を察知。彩羽は長与千種が旗揚げしたマーベラスの選手で、名前を出したときに場内がざわついたのだ。師匠・中野の名前を言った後も微妙な空気は変わらず、あちこちで苦笑も漏れている。未発表の選手は「他団体X」とされており、この時点で彩羽の参戦はまだ明かされていなかった。つまり、公式発表より先に口に出してしまったのである。会見はファンを入れた公開の形で行われており、動画の生配信もされている。やり直しはきかない。そのときの心境を上谷はこう語る。

「もうパニックになってしまって、放心状態でした。ただただ謝るしかなくて、どうしていいか分かりませんでした。なんでファンの人たちが笑ってるんだろうと問いかけたら、後ろにいたスターライト・キッドが『(彩羽の)名前言ってるじゃん』ってつぶやいたのが聞こえたんです。それでハッとなって、まだ発表してなかったと気付きました。それでがくぜんとなって、パニック状態になってしまいました。最前列に座ってた(ロッシー)小川(エグゼクティブプロデューサー)さんは無表情でこっちを見てるし、怖かったです。あとはもうひたすら謝ることしかできなかったです」

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