【インタビュー】シシド・カフカ“パッツン前髪”から“パーマヘア”に変えたワケ
現場では「とにかくコミュニケーション。何も我慢しない」
――具体的にどのようなことをしたのでしょうか。
「ただ、話しかけているだけです(笑)。今までだったら、『あれ、なんだろうな』と思っても、お仕事中だから話しかけないということがあったんですが、(今回は)興味が赴いたら、話しかけていました。とにかくコミュニケーションを取るという、何も我慢しないということですかね」
――俳優陣は個性派の人がそろっています。
「まあ、個性的ですね」
――現場の雰囲気は、いかがでしょうか。
「和気あいあいとしています。やっぱり、みなさん百戦錬磨で現場を潜り抜けてきている方ばかりなので、とにかく優しいですし、楽しくお話させて頂いています」
――先日の会見では、「音楽活動をしていく中で、自分を強くみせていたこともある」という話をしていましたが、どういう意味でしょうか。
「いまだにそうなんですが、(音楽業界は)男性が多い社会です。私自身は『女のくせに』と言われたことはないのですが、でも、やっぱり、負けん気が強くて、男の人より大きな音を出したりとかした時期がありました。こういうプレイスタイルにしてみよう、こういう洋服のほうがいいじゃないか、こういう態度で接したらどうだろうと、色々と試行錯誤していたんです」
――そうした気持ちから、今は心境の変化はありますか。
「男らしく振舞うというのは、体に染みついて、もう取れない部分もあります。でも、それプラス、自分に無理のない範囲でやれることをやるという点で、今の自分は、ほどよくバランスが取れている気がします」
――今までドラマを観ていた印象ですと、シシドさんは“クールビューティー”なイメージが強いと思います。今回のドラマを機にそうした印象を変えたいという気持ちはありますか。
「それは全くないです。(先日の会見で、共演の)間宮(祥太朗)さんが『こんな風に笑ってくれると思っていなかった』と言ってくれましたが、自分としては得しているなと思います。ありがたいなあと思って(笑)。イメージを変えようとは今は思わないですね」
――最後に改めて、ドラマの見所を教えてください。
「本当に出演者の方がすごく濃厚で、色んな顔を見せてくださっています。人のもろさや怖さも見どころです。ハムラキアラの“無茶振り”も楽しんで頂けたらと思います」
□シシド・カフカ(ししど・かふか)メキシコ生まれ。芸名の「カフカ」はチェコ語の「コクマルガラス」の意味で、自身が黒い服を好きなことからつけられた。14歳でドラムを始め、2004年からプロのドラマーとして活動を開始。12年に「愛する覚悟」でメジャーデビュー。女優としても活躍し、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」、TBS系ドラマ「わたし、定時で帰ります。」などに出演。