ゲスの極み乙女。1年越しとなるツアー最終公演 待ちわびた観客が総立ちで万雷の拍手

22日に「ゲスの極み乙女。TOUR2020ゲスの極み乙女をもう一度」千秋楽公演が大阪フェスティバルホールで行われた。このツアーは本来2020年に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により延期となり、約1年の歳月を経て最終公演を迎えた。

ゲスの極み乙女。の千秋楽公演が行われた【写真:松本いづみ】
ゲスの極み乙女。の千秋楽公演が行われた【写真:松本いづみ】

22日に大阪フェスティバルホールでツアー千秋楽公演

 22日に「ゲスの極み乙女。TOUR2020ゲスの極み乙女をもう一度」千秋楽公演が大阪フェスティバルホールで行われた。このツアーは本来2020年に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により延期となり、約1年の歳月を経て最終公演を迎えた。

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 開演時刻の午後6時、ステージに飾られた巨大な白マスク型のバックドロップが上がると、赤い衣装を身にまとった川谷絵音、休日課長、ちゃんMARI、ほな・いこかの姿が現れ、観客の拍手の中ステージに登場。「キラーボールをもう一度」からツアーファイナル公演が幕を開けると、久々の大阪公演ということもあり、ゲスの極み乙女。を待ちわびた観客は早速総立ちの状態になり、大きな拍手でメンバーを出迎えた。

 続いて「はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りをした」は流麗なストリングスが軽快な曲調で、サビのパートでは川谷に合わせて観客も手を左右に振り、会場の一体感と温度が一気に高まっていく。

 最新アルバム「ストリーミング、CD、レコード」収録曲「私以外も私」では、タイトでグルーヴィーな色気のあるパフォーマンス。そのままの勢いで、ほな・いこかのドラムソロが始まると観客がハンドクラップで応え、「ロマンスがありあまる」「心歌舞く」を続けて披露する。MCを挟んだ後、ちゃんMARIのピアノとストリングスの音色に甘美なメロディーが切なさを紡ぎ出す「蜜と遠吠え」からライブが再開した。

 ちゃんMARIのクラシカルで壮大なピアノから始まる「綺麗になってシティーポップを歌おう」、「両成敗でいいじゃない」を続けて披露すると、ほな・いこかがドラムを離れ川谷とほな・いこかのツインヴォーカルで聴かせる「秘めない私」へ。打ち込みのトラックに休日課長のベースとちゃんMARIのキーボードが見事なエッセンスを加え、ゲスの極み乙女。の世界へと観客を引きこんでいく。

 続く「哀愁感ゾンビ」でも小気味よいダンスを交えて、川谷とほな・いこかのツインボーカルによるパフォーマンスを披露。ほな・いこかがドラムの位置に戻ると、川谷がリズミカルにRAPを決める「マルカ」、最新作にも通ずる打ち込みサウンドとバンドサウンドの融合という新境地を魅せた楽曲「ドグマン」と続けていき、場内から大きな拍手が送られた。さらには「シリアルシンガー」「私以外私じゃないの」の連打で会場をたきつけていく。

「そろそろ休日課長のベースソロ聴きたくないですか!?」という川谷呼びかけから、休日課長がベースソロを披露。それに続いてちゃんMARIもフェスティバルホールにピッタリな華麗な旋律をピアノソロで表現し、ほな・いこかがパワフルなドラミングソロを披露しながら「大阪愛してるよ!」と観客に呼びかけ、「パラレルスペック」へつないでいく。

 会場のボルテージも最高潮の中、ライブ定番曲である疾走感あふれるナンバー「crying march」を披露。「キラーボールで最後に踊りませんか?」という川谷のMCから本編ラストは「キラーボール」この日一番の盛り上がりで締めくくった。アンコールに応えると、最新アルバムのリード曲である「人生の針」へ。川谷はアコギを手に、ほな・いこかのドラム、休日課長のベース、ちゃんMARIのピアノと共にエモーショナルに演奏をつむぎ、観客を魅了する。

 川谷がMCで今回のツアーを振り返り、ライブができることが当たり前じゃない日々の中で、今回ツアーファイナルを迎えられたことへの感謝と喜びを語り、「来年はゲスの極み乙女。結成10周年を迎えるので、今年よりもさらに活発に活動していこうと思っています。これからもゲスの極み乙女。をよろしくお願いします」と締め、ラストナンバー「sad but sweet」を披露。1年越しでのツアーファイナルを迎えた中、観客と一体になった濃密なライブが幕を閉じた。

 なお、ツアーの東京公演の模様は、7月24日午後5時30分より「MUSIC ON! TV」にて独占放送が決定している。

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