松田龍平、石橋静河と複数回共演に「親のあれで…」石橋「頼もしいです」
俳優の松田龍平が20日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で行われた、舞台「近松心中物語」の製作発表記者会見に登壇。主演の田中哲司をはじめ、笹本玲奈、石橋静河らも出席し、意気込みを語った。
松田龍平が舞台「近松心中物語」の製作発表会見で意気込み
俳優の松田龍平が20日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で行われた、舞台「近松心中物語」の製作発表記者会見に登壇。主演の田中哲司をはじめ、笹本玲奈、石橋静河らも出席し、意気込みを語った。
戦後を代表する劇作家・秋元松代の代表作である本作を、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督の長塚圭史氏が演出を務める。元禄時代、大阪・新町(遊郭街)を舞台に、飛脚宿亀屋の養子・忠兵衛(田中)と新町の遊女・梅川(笹本)、古道具商傘屋の婿養子・与兵衛(松田)と箱入り娘・お亀(石橋)の境遇の違う2つの恋の情景を描く。
冒頭で松田は「哲司さんとご一緒させてもらって、めちゃめちゃ心強いなと思いながら、楽しみにしています。まだ、せりふも入ってないですし、これから稽古を重ねて与兵衛の人柄がでてきたらいいなと思っています」とあいさつ。
長塚作品が初めての笹本と石橋へアドバイスを求められると田中が「なんでも聞き入れて入れて優しくて受け入れてくれる方です」と話す一方、長塚氏と3度目となる松田は「めちゃめちゃ厳しいです。長塚さんが僕に対してピリッと言ってくれるので。声が小さいといつも言われます」と激白。松田の言葉を受け長塚氏は「龍平君はいい声なので、声をもっと聞きたいので……」と弁解した
また、ドラマで何度も共演経験がある石橋について松田は、「けっこう長いんですよ。親のあれで……。小さい頃から知っている」と明かすと、石橋は「頼もしいです」と答え、笑顔を見せた。
物語にちなみ、「ひとめぼれしたもの」について聞かれた松田は「ひとめぼれの頻度が年々増えています。若いときは女性にしかひとめぼれしていませんでしたが、道端に咲いているかわいい花とか。そういう意味では、いろんなひとめぼれをしています」と明かした。
さらに、元禄時代に生きる役柄への意気込みについて松田は、「長塚さんなので、ちょっと江戸感が出るのか分からないんですけど……」と笑いながら話すと、すかさず長塚氏が「江戸感は出ます!」と、きっぱり。会場中に笑いが起こる中、松田は「ごめんなさい。そういうつもりじゃないんですけど……」と謝罪し、続けて「カツラの早替えとかリアルにやらなきゃいけない装置とか大変そうだなと思って。長塚さんの舞台は毎回大変で、限られた人数で限られた小道具で、特殊な装置も使わずにという感じで、僕はそれが好きで、体一貫でお芝居を見せるという。着物で稽古もしますし、体にいろいろなじませないといけないものが多いので、頑張ります」と語った。
公演は9月4日~20日まで同所にて行われる。