元NMB48の24歳、女優として再始動 大阪・西成舞台の感動作で初のヒロイン役
元NMB48の近藤里奈(24)が、「かば」(7月24日公開、川本貴弘監督)で映画の初ヒロイン役を務めた。同作は1985年の大阪・西成を舞台に、出自、偏見、校内暴力、すさんだ家庭など過酷な環境に置かれた中学生に真正面から向き合った実在の教師をモデルに描いた感動作。近藤は蒲先生(山中アラタ)の卒業生、由貴役を演じた。
2016年卒業の近藤里奈 映画「かば」で念願のヒロイン、2年前に自らオーディション応募
元NMB48の近藤里奈(24)が、「かば」(7月24日公開、川本貴弘監督)で映画の初ヒロイン役を務めた。同作は1985年の大阪・西成を舞台に、出自、偏見、校内暴力、すさんだ家庭など過酷な環境に置かれた中学生に真正面から向き合った実在の教師をモデルに描いた感動作。近藤は蒲先生(山中アラタ)の卒業生、由貴役を演じた。(取材・文=平辻哲也)
2016年1月にNMB48を卒業した近藤にとって、映画ヒロインは念願の大役だ。「NMB48を卒業して、初めてこういう作品に出させていただきました。私が出ていることを別にしても、すごくいい作品で、みなさんに見てほしいと思える作品だと思っています」と出来栄えに自信を見せる。
中学時代、目立たない女の子で、成人した今は西成出身であることを人に明かすことができず、人知れず悩みを抱えるという役柄。最後に、蒲先生に秘めた胸の内を明かすシーンが印象深い。2年前、フェイスブックで映画のオーディションを知り、自らの応募。「オーディションの課題がその最後のシーンだったんです。クランクアップの日に撮った最後のシーンもそこでした。だから、一番印象に残っています」と振り返る。
由貴は自分と同い年で、等身大の女の子だったという。「私も人には相談できないタイプだったので、由貴が考えていることはすごく分かるんです。監督さんからはいろいろとアドバイスもいただいたんですが、最後に由貴が先生に悩みを打ち明けるシーンは自分なりに考えて、一発で決めようと思っていました」。
自身の中学時代はどんな子だったのか。「私は由貴とは違って目立ちたがり屋でしたね。悪目立ちするぐらい」と笑う。高3だった2010年9月、当時、カルピスのCMに起用された川島海荷に憧れて、NMB48の1期生オーディションに応募。研究生として合格し、翌年3月には正規メンバーとなり、「りぃちゃん」の愛称で親しまれ、3回選抜入りしている。
「かわいい服を着て、歌って、踊って、とキラキラした世界に憧れていました。普通の人ではできないようなことをいっぱい経験でき、楽しかったです。ただ、やっていくうちに女優さんをやりたいなと思って、卒業を決めたんです」。