【ズバリ!近況】五輪メダリストのソフトボール“女大魔神”高山樹里は車椅子ソフトの活動と電撃婚で充実笑顔
五輪で獲得した2つのメダルはハンドタオルに包んで保管している
五輪のメダルは部屋に飾っているのか? いや、五輪は一番面白い大会ではありましたが、過去の栄光。生活には必要ないし、飾る必要はないですよ。ハンドタオルで包んで、メガネケースにしまってあります。いろいろな方にお見せして自由に触ってもらっているので、剥げてきちゃったみたい……。そういえば、シドニー五輪のときはよく眠れたんですよね。試合で程よい緊張感があったのが良かったのかもしれません。宇津木監督は朝、ギリギリの時間まで寝かせてくれました。また、大会中は連戦なので、体力を落とさないためにも食事は一定量を落とさないように一生懸命食べていました。
今回の東京五輪は延期されたりして、選手たちはピークをどこに持っていっていいか、調整がしにくくストレスを感じていると思います。でも、五輪に出場すれば自分のパフォーマンスだけではなく、いろいろな競技の選手や関係者と交流し視野を広げることができます。私の場合は、それが今の活動につながっています。東京五輪に出場する選手たちも、大会を通していろいろなことを吸収してほしいと思います。
□高山樹里(たかやま・じゅり) 1976年10月21日、神奈川県横須賀市生まれ。小学校1年のときソフトボールを始めた。投手として活躍し96年、チーム最年少で日本代表に選ばれアトランタ五輪4位入賞。99年、日本体育大学を卒業し「豊田自動織機」入社。2000年、シドニー五輪で最多の5勝を挙げ銀メダル獲得に貢献。04年、アテネ五輪銅メダル獲得。09年、「豊田自動織機」ソフトボール部を離れ、ボブスレーに挑戦。その後、スケルトンにも取り組んだ。18年結婚。20年、日本車椅子ソフトボール協会会長就任。21年8月、「オリンピック選手直伝! 競技で結果を出す食事術」(産業編集センター)上梓予定。
※高山樹里の「高」ははしごだか