斉藤優とSKE大場美奈が語る“役者”博多華丸 大谷翔平の二刀流を超える“三刀流”
お笑い芸人の博多華丸が主演を務める舞台「羽世保スウィングボーイズ」が、7月16日から福岡・博多座で開幕した。華丸がタップダンスや和太鼓に励む溶接技師・五代剛を演じる本作は、造船会社で巻き起こる様々な逆境に立ち向かう社員たちの姿、そして揺るぎない家族愛を笑いと涙で描く完全オリジナルストーリーで、「SKE48」の大場美奈(29)が剛の娘・五代栞役、「パラシュート部隊」斉藤優(42)が剛の後輩・丸本淳平役で出演する。ENCOUNT編集部は、大場、斉藤にインタビューを行い、本作の見どころ、稽古時のエピソードを語ってもらった。
博多華丸と舞台初共演の大場「人見知りだと思いました(笑)」
お笑い芸人の博多華丸が主演を務める舞台「羽世保スウィングボーイズ」が、7月16日から福岡・博多座で開幕した。華丸がタップダンスや和太鼓に励む溶接技師・五代剛を演じる本作は、造船会社で巻き起こる様々な逆境に立ち向かう社員たちの姿、そして揺るぎない家族愛を笑いと涙で描く完全オリジナルストーリーで、「SKE48」の大場美奈(29)が剛の娘・五代栞役、「パラシュート部隊」斉藤優(42)が剛の後輩・丸本淳平役で出演する。ENCOUNT編集部は、大場、斉藤にインタビューを行い、本作の見どころ、稽古時のエピソードを語ってもらった。(取材・構成=イシイヒデキ)
――台本を初めて読んだ際の感想をお聞かせください。
大場「造船所の物語なので、難しそうなイメージがあったのですが、とても分かりやすいストーリーで驚きました。芸人さんがたくさん出演するということで、面白さが台本からも伝わってくるのが印象的でした」
斉藤「読み物としても面白かったよね。それにプラスして、今回の舞台はタップダンス、和太鼓、それから歌もあります。盛りだくさんの内容で、老若男女、誰でも楽しめるお芝居です。出演者も俳優はもちろん、芸人、アイドル、バンド、タップダンサーまでいる混合軍。こんなお芝居はめったにないと思います」
――大場さんは華丸さんと舞台初共演となりますが、どんな印象を持っていましたか。
大場「明るくて楽しい方という印象を持っていて、お会いするのを楽しみにしていました。プロデューサーさんからは『意外と人見知り』とお聞きしていて、初めてあいさつをさせていただいたとき、確かに人見知りだと思いました(笑)」
斉藤「華丸さんはシャイなんです。特に女性に対して、あまりしゃべれないと僕は踏んでいます(笑)。九州男児なので多くは語らず、思いは胸にしまっておくタイプなんじゃないかな」
大場「私も人見知りなので、最初はお互い探り探りな感じでしたが、3日目、4日目でそれはなくなりました。今回の舞台で華丸さんとは父と娘という関係なので、稽古を通じて親子の関係性を作り上げていくのは不思議な感覚でした」
――実際に華丸さんと演技をして、どんなことを感じましたか。
大場「私がつまずいてしまったとき、機転を利かせて、返しやすいアドリブを入れてくださります。大きな受け皿で受け止めてくださるので、とても心強いです」
――華丸さん主演作4回目の出演となる斉藤さんは、俳優・博多華丸の魅力をどう考えていますか。
斉藤「僕は、役者は人柄だと思っていて、華丸さんの演技は人情味があって、『こんな博多のおじさんいるよね』と言いますか、立っているだけでいい、そんな雰囲気がある珍しいタイプの役者さんです。華丸さんが演じる剛は、何かあったらキレちゃう感情的なおじさんという感じなんですが、今までの作品とは違った役で、また一味違った華丸さんが見られるのではないでしょうか」
――おふたりの役についてお聞かせください。大場さんが演じる栞は、どんな人物なのでしょうか。
大場「しっかり者の大学生で五代家は母がいないので、家の中では母親代わりのような存在で、自分のプライベートもしっかり楽しんで生きている女の子です。性格は父・剛に似ているところもあって、栞が感情的になることあります」
斉藤「たしかに剛に似ている部分があるよね。似た者同士の剛と栞が、ぶつかり合うこともあります」
――斉藤さんは、羽世保造船の工員・丸本淳平を演じます。
斉藤「華丸さん主演作4回目の出演にして、4回目の華丸さんの後輩役です。一人で本筋とは違う道を行き、七転八倒、紆余曲折する感情大爆発なキャラクター。お前何してんだよ! って感じなんですが、最後、本編のあらすじに少しだけ絡んでくるという(笑)。そして、南沢奈央さん演じる美咲とのロマンスもあります。台本を読んだとき、『これ、オレの役だよね?』と何回も確認しました。ぜひ、丸本にも注目してください」
――今作にはタップダンス、和太鼓、歌という見どころがありますが、斉藤さんは和太鼓に挑戦します。
斉藤「僕が特に注目していただきたい冒頭のシーンは、皆さんびっくりすると思いますよ。特に福岡の人は驚くんじゃないかな。主演の華丸さんは、芝居とタップと和太鼓と見せ場があるので、大谷翔平選手の二刀流ならぬ“三刀流”です」