「青春の音圧」に新たなエンタメ文化を見た 甲子園を席巻する「ブラバン応援」の進化を探る

MCは、高校野球ブラバン応援研究家の梅津有希子氏(左)と、高校野球大好き芸人のいけだてつやが務めた【写真提供:キョードー東京】
MCは、高校野球ブラバン応援研究家の梅津有希子氏(左)と、高校野球大好き芸人のいけだてつやが務めた【写真提供:キョードー東京】

ナンバーワン応援曲で圧巻のエンディング 異文化コラボという現代型の発展

 エンディングは、総勢約500人による合同演奏。智弁和歌山高の代名詞として知られる高校野球人気ナンバーワン応援曲「アフリカン・シンフォニー」を重厚な演奏で届けると、アンコール。昨年ブームになった「U.S.A.」を活きのいい「いいねダンス」を交えて演奏し、締めくくった。

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 スポーツの試合を疾走感と高揚感で包み込み、熱戦をさらに盛り立てるブラバン応援。高校野球ファンや吹奏楽部ファンだけでなく、広くスポーツファンや音楽ファンの心を躍らせる「文化」として一つのジャンルを築く。異業界や異文化のコラボレーションによって新たな価値観が生まれる--。これは多様性を重視する現代社会に通じるテーマと言え、令和の新時代を迎えたブラバン応援はさらなる発展を遂げるだろう。

 今夏の甲子園アルプススタンドではどんなパフォーマンスが生み出されるのか。その進化から目が離せない。

(ENCOUNT編集部・吉原知也/Tomoya Yoshihara)

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