俳優の藤原竜也が12日、都内で行われた主演映画「鳩の撃退法」（8月27日全国公開）の完成披露イベント・舞台あいさつに登壇。土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、タカハタ秀太監督も出席し、撮影中のエピソードなどを語った。

　原作は、直木賞作家・佐藤正午氏による同名小説。物語は天才作家・津田伸一（藤原）が富山の小さな街で経験した“ある出来事”から書いた小説を元に小説と現実、そして過去と現在が交錯しながら進む。

　冒頭で藤原は「大変な状況ですけど、公開を来月迎えることができて本当にうれしく思います。この話は小説の中の自分なのか、現実の自分なのかで演じながら苦労したところがあったんですけれども、ここにいるメンバーで監督のもと楽しく撮影してすてきに仕上げてもらったと思っております」とあいさつ。

　撮影は富山県で敢行。撮影エピソードでは、土屋が「竜也さんが教えてくれた富山のバーがあって、マネジャーさんと行ったら、竜也さんがもう座っていたんですよ」と暴露すると、藤原は、「コロナ前だったので、みんなでいろんなお店に行って楽しい時間を過ごしました」と振り返った。

　謎だらけの奇妙な出来事が一つ一つ絡み合うストーリーにちなみ、「身の回りに起きた奇妙な体験」を聞かれた藤原は、「今朝風間くんから聞いたんですけど、この作品が初共演だと思うんですけど、お互いにとって謎の話があるんですよ」と話を風間に振った。風間は「共演は初めてなんですけど、竜也くんと昔しゃべったことがあって。過去に竜也くんが映画を撮っていたときに、僕の友人が出演していたんですね。友人と電話をしていたら、友人が『藤原竜也くんが代わってって言うから代わるわ』って言って、竜也くんが電話に出たんですよ。『どうも、藤原竜也です』『どうも風間俊介です』のやりとりがあって、『そっか、風間くんか、ありがとう』って言って、友だちに電話が戻されたんです。あれ、なんだったんですか？　今だに謎です」と笑いながら明かした。当時について、藤原は記憶にないようで「風間くんと話したかったんじゃないかな。謎ですね」と話し笑いを誘った。

　最後に藤原は「まだ公開までひと月以上ありますが、1人でも多くの方に見ていただけたらと思っております。ここにいる全員がもっともっと努力していい作品、いい映画を皆さんに届けられたら」とメッセージを送った。

（C）2021「鳩の撃退法」製作委員会　（C）佐藤正午／小学館