エヴァ主人公・緒方恵美「皆さんの26年とともにあった」 集大成迎えた作品に万感の思い

声優の緒方恵美が11日、東京・新宿バルト9で行われた、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のフィナーレ舞台あいさつに登壇。主人公・碇シンジ役を演じ、集大成を迎えたエヴァへの熱い思いを語った。庵野秀明総監督や主要キャスト陣も出席した。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」フィナーレ舞台あいさつに登壇した緒方恵美【写真:ENCOUNT編集部】
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」フィナーレ舞台あいさつに登壇した緒方恵美【写真:ENCOUNT編集部】

最新データは「98.8億円」 ミサト、リツコ、ゲンドウも参加

 声優の緒方恵美が11日、東京・新宿バルト9で行われた、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のフィナーレ舞台あいさつに登壇。主人公・碇シンジ役を演じ、集大成を迎えたエヴァへの熱い思いを語った。庵野秀明総監督や主要キャスト陣も出席した。

 本作は3月8日の公開から大ヒットを続けており、7月10日までの125日間累計で興行収入98.8億円を記録していることが発表された。一部劇場を除き、21日をもっての終映が決まっている。目標とする「100億円」が視野に入り、緒方は「びっくりです。本当にたくさんの方に見ていただいて感謝です」と語った。

 今回は“最後の”舞台あいさつと銘打ち、全国333館の劇場で生中継された。キャストは緒方のほか、葛城ミサト役の三石琴乃、赤木リツコ役の山口由里子、碇ゲンドウ役の立木文彦の声優キャストも参加した。

 この日集まったキャストは、1995年に放送が始まったテレビシリーズ第1話の冒頭シーンで登場したメンバーばかり。まるで同窓会のような雰囲気でトークセッションが進められた。

 まずは、テレビシリーズの初めてのアフレコ収録の思い出話で盛り上がった。緒方は「100%、絵が入っていて、1話の映像を最初にみんなで見たときに、これは大変なものが始まったという衝動を受けたことを覚えている」と振り返った。

 テレビシリーズは最終回に向かうにつれ、制作スケジュールが困難を極めたことで知られている。三石が「だんだん、こうホワイティーになってきて」と、作画が間に合わなくなっていた当時の状況を明かすと、庵野総監督が「最後は絵もなかったからね」と笑いながら応じた。緒方は「最終回はアフレコが始まっても台本が届かなくて、印刷所から(刷りたての)ほかほかの温かい台本が届いて、みんなでチェックしてやったのを覚えています」と話した。初稿にあたるシナリオが完成したのは、前日の夜中だったという。三石は「夜中にシナリオが感熱紙のFAXで届いたのを鮮明に覚えています」と明かした。

次のページへ (2/2) 声を震わせた葛城ミサト役の三石琴乃
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