「総選挙」「大組閣」…AKB48で受けた衝撃の数々 全てを受け入れた梅田彩佳の“思考”

キャプテン、ダンスの講師などを務めてきた梅田は書籍執筆も夢の1つ【写真:山口比佐夫】
キャプテン、ダンスの講師などを務めてきた梅田は書籍執筆も夢の1つ【写真:山口比佐夫】

梅田彩佳がファンからの悩みに答える理由「いつか本を出してみたい」

――梅田さんはインスタグラムで「梅田彩佳のみんなで腐らない方法。」というアカウントも運用されています。ファンから寄せられた悩みに答えていく投稿が主ですが、なぜこのアカウントを作ろうと思ったのでしょうか。

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「AKB時代もNMB時代も『ポエマーだよね』と言われることが多かったんです。当時は多感な時期で、そう言われることに腹が立ったりもしていたんですけど(笑)。でも、『そういう印象があると言われることはマイナスではない』と思うようになりました。

 ツイッターに、『見てくれてる人は絶対いる。AKBの劇場で、3列目8番にいた時、きつかったけど、ずーっとそれを胸に頑張ってきた。その心は、卒業しても変わらない』と投稿したときに、リツイートやいいねがとても多かったので、『私だけじゃなくて、こう思っている方はいっぱいいるのかもしれない』と思いました。コロナ禍で時間もたくさんあった時期に、質問や悩み相談がダイレクトメッセージで届いていたので、全部書いて答えてみることにしました。

 実は、『いつか本を出してみたい』とずっと考えています。グループにいたころはキャプテンでしたし、卒業後は学校でダンスの先生をしていたこともあって、多感な子どもを持つお母さんたちとも同じような目線で答えることができるのかなって。1人で書きためていても、世に出さないと知ってもらえないとも思っていました。インスタグラムでは更新が遅れても、投稿が残っていれば『こんなものを書いています』とすぐ見せることができるので、アカウントを作ることにしたんです。

 私のファンの方は、私に似て、明るく見えるけど意外と暗かったりする方が多いんです。イベントでは、コロナ禍じゃなくてもすごく静かです(笑)。私が書くことで『僕もそう思っていました』と長文で手紙をくれたり。そうやって1人でも響いている方がいるんだったら、書いていてよかったなと思います」

――さまざまな出来事を経験しながらも、前向きに頑張ってこれたのはなぜですか。

「AKBでは総選挙で圏外を経験したのですが、かなり衝撃的でした。それまでは順位を付けられることはなかったので、ファンの方が少なくても『見ていてくれる人はいるんだ』という感覚をずっと持ちながら頑張ってきていたのですが、圏外になったときは打撃がすごかったですね。ライバルだと意識していた子が、自分の目の前でステージに立ってスピーチをしているとやっぱり悔しいし、『自分、ヤバいかも』って焦ったり。そこから、悔しいこともうれしいことも、なんでも口にするようになりました。

 あとは、どれだけ逆境に立っても“見てくれている人は絶対にいる”という気持ちは大切です。それこそ、3列目の端のように『ここ、見える!?』みたいなところにいても、『見てくれてる人はいる』と思う気持ちを持ったり、『見えていないなら本番を練習の場所にしよう』と思ったり、違う視点で物事を考えられるようになった方が得なんじゃないかなと、自分で頑張って自己解決しようと考えられるようになりました」

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