シンガー・ソングライターのmilet（ミレイ）が映画「鹿の王 ユナと約束の旅」の主題歌を担当することが分かった。新曲「One Reason」が起用される。

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　映画「鹿の王 ユナと約束の旅」は、2015年度本屋大賞と日本医療小説大賞をダブル受賞し、シリーズ累計230万部を突破し、絶大な人気を誇る上橋菜穂子のベストセラー巨編「鹿の王」が原作となる映画。映像化不可能と言われた圧倒的スケールの物語に、日本アニメ界を支えてきたトップクリエーターたちが集結して映画化が実現した。

　制作スタジオは、国内外から高い評価を受けハイクオリティーな映像作品を世に送り出し続けるProduction I.Gが務め、監督は「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「君の名は。」といった邦画の歴代ランキング上位5作品のうち3作品の作画監督を全て担ったトップアニメーター・安藤雅司が、初監督・キャラクターデサイン・作画監督を務める。そして共同監督には「千と千尋の神隠し」で世界的巨匠・宮崎駿の監督助手を務めた宮地昌幸、さらに脚本は人気アニメ「ハイキュー!!」シリーズなど数々の話題作を手掛ける人気脚本家・岸本卓が担当する。

　そんなファンタジー大作映画の主題歌をmiletが新曲「One Reason」で彩る。同曲はこの映画のために書き下ろされた楽曲だ。

　miletは「映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の主題歌を担当させていただくことになりました。『One Reason』は主題歌のお話をいただき、小説・台本を読み、言葉たちから伝わる静かな森の匂いや温度を生々しく感じながら書き進めました。困難に立ち向かう小さな命たちがつながり、1度きりの人生の中で大きな愛を生み出します。やはり、人間はあたたかい生き物なのです。そんなメッセージを抱きしめ、深い森を泳ぎ進むように歌わせていただきました。ぜひ『鹿の王』の世界と一緒に主題歌『One Reason』も一緒に楽しんでいただけたら幸いです」とコメント。

　安藤監督も「映画の制作中、プロデューサーより『今気になるアーティストはいるか？』と聞かれ、『あのドラマの主題歌の……』と、そのとき最も耳に残る歌声として答えたのが、音楽には疎い自分はお名前もよく存じ上げなかったmiletさんでした。主題歌をお願いするときに、自分が伝えたイメージは『今ここに私があるのは私を大切に思ってくれたあなたがいたから……』という思いを、子から親に、あるいは大切な人に向けて伝える歌でした。それが映画の中の少女ユナから、彼女を守ってくれたヴァンに伝える思いと重なると美しいと考えました。思い描いた通りの、本当にすてきな主題歌が生まれたと大変感謝しております。ぜひ、この主題歌とともに、この映画が見る者の心に響くことを願っています」と感想を残した。