映画「リスタート」主演女優EMILYは大化けするか? 監督した「品川庄司」品川ヒロシが大抜擢
7月9日に北海道で先行公開され、16日から全国で上映される映画「リスタート」で初主演しているEMILYが将来を期待される“新人”として注目を集めている。
映画「リスタート」主演女優EMILYはフォークデュオのボーカル
7月9日に北海道で先行公開され、16日から全国で上映される映画「リスタート」で初主演しているEMILYが将来を期待される“新人”として注目を集めている。
この映画は北海道・下川町と吉本興業の連携プロジェクト。クラウドファウンディングで製作費の一部を集めたことでも話題になった。監督は漫才コンビ「品川庄司」の品川ヒロシが務め、EMILYは品川監督に、映画デビューにして初主演に抜てきされた。
主人公は元地下アイドルで故郷・下川町に戻ってミュージシャンとしてデビューする杉原未央。演じているのは男女フォークデュオ「HONEBONE」のボーカル担当、EMILY。アメリカ人とのハーフの目鼻立ちくっきりの風貌で、鬱屈した気持ちをストレートにぶつける飾らなさが印象的だ。
品川監督がEMILYを“発掘”したことについてこう語る。
「地下アイドルの未央は男にだまされて挫折します。傷心で仕方なく下川町に戻り、励まされながらミュージシャンとして再出発、リスタートするという物語です。僕は主人公はやはり女優ではなくミュージシャンがいいなと思っていました。そんな時にたまたま録画していた『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)という番組を見た時に出ていたのがEMILYでした。最初は飾らない感じが面白いと思いました。彼女の曲をYouTubeで聞いたら迫力があってとってもカッコよくて、ブログも読んでみました。それでツイッターでツイートしてダイレクトにやり取りしました。話を聞いてみると今の状況を変えたいとか、打破したい、売れたいというグツグツしている部分がある一方ですごくネガティブな部分もあり、強烈なキャラクターだなと思いました。できれば『リスタート』を彼女で描きたい。彼女が抱える悔しさを東京のシーンで描いて、明るい部分、前向きな部分を下川町で描けばそのまま映画になると思いました」
ある意味、粗削りな部分があるEMILYにゾッコンの様子なのだ。
映画の中では荒れて捨てバチになるシーンを体当たりで演じ、端正な顔立ちから想像できないヤンキーな一面も垣間見せている。ツイッターでも品川監督の「実の兄が映画『リスタート』のムビチケを120枚も買ってくれた」という呟きに対して「かっけー兄弟だなーー本当に」とリツイート、素をのぞかせる。
主題歌はHONEBONE作詞・作曲の「リスタート」。「笑いたいなら笑え」「うるせえ どんな場所だって歌える歌はある」と半ば投げやりなフレーズを低音のEMILYが歌う。品川監督は「EMILYは歌がとにかくうまい」とベタ褒めだ。