バイきんぐ、小峠が語る松本人志と相方西村の“共通点” コンビ間格差の関係性
狂人・松本人志とは違った“変さ” 奇人・西村瑞樹誕生秘話
――今回、松本人志さんとコントを組んでみて。
小峠「ありがたかったですね。バラエティーとかではご一緒してても、一緒にコントをやることは今までなかった。緊張感もありましたし、ほとんどアドリブだったので、松本さんに何とかついていく感じで」
――コントの距離で感じた松本さんのすごみとは。
小峠「やっぱり松本さんは狂人。狂人の目をされてた。あれは演技とかノリではできない、根底に狂った部分のある人間じゃないとできない目。リハもなくて、本番でこう『ガッ!』と来られたときに、背筋がゾッとしたというか、思わず『ウワッ!』となって」
――西村さんもよく「奇人キャラ」と言われるが、松本さんとの共通点は。
小峠「なんでしょうね? 狂人と奇人はまた違うと思うんですよ。確かに西村は変なやつなんですけど、エピソードにするほど変じゃないんです。それが奇人と狂人の違いのような気がする。例えばでかい長テーブルがあったとき、普通は空いていたら少し離れた位置に座るじゃないですか。西村は僕の目の前に座るんですよ。足も当たるし、真正面に相方が座るって気持ち悪いじゃないですか。トイレでもわざわざ隣に来る人みたいな感じで。いい年したおっさん2人がですよ。でも、このエピソードをわざわざテレビで披露するかって言ったら、まあしゃべらないですよね。そういう銀玉鉄砲みたいなエピソードばっか。当たってもなんのダメージもない」
――今後西村さんが狂人の域まで来る可能性もある。
小峠「いや、それはないかな。ベクトルというか、病名が違う。そう考えると僕、損してますよね。目の前に座られて嫌な思いしてるのに、トークにもできない(笑)」
西村「いや、僕は逆だと思うんですよね。ネタは小峠が書いてるんだから、僕は小峠の想定内の奇人なんですよ。小峠が変な役のネタを書くから、そういうイメージがつく。僕は本来、ミスターコンプライアンス。奇人と言われるのは、小峠のせいだと思うんですよ」
小峠「このモンスターは、俺が生んでしまったのかよ!(笑)」