世界初のダンスプロリーグ「Dリーグ」 初代王者エイベックス「6か月はあっという間」
「第一生命 D.LEAGUE 20-21 CHAMPIONSHIP」が1日、東京ガーデンシアターで行われ、レギュラーシーズンの上位4チームが出場。決勝トーナメントの末、「avex ROYALBRATS」が初代王者に輝いた。
レギュラーシーズン上位4チームによるバトル対決形式のトーナメント
「第一生命 D.LEAGUE 20-21 CHAMPIONSHIP」が1日、東京ガーデンシアターで行われ、レギュラーシーズンの上位4チームが出場。決勝トーナメントの末、「avex ROYALBRATS」が初代王者に輝いた。
「D.LEAGUE」は今年初年度を迎えた世界初となるダンスのプロリーグ。有名企業9社がオーナーチームとして参画し、1月から全12ラウンドのレギュラーシーズンを行ってきた。
「CHAMPIONSHIP」ではレギュラーシーズンで上位の成績を収めたFULLCAST RAISERZ、avex ROYALBRATS、SEGA SAMMY LUX、KOSE 8ROCKSの4チームがバトル対決形式でトーナメント。オーディエンスと審査員8人による投票で勝敗を競い、セミファイナルステージではレギュラーシーズン2位のavex ROYALBRATSが同3位のSEGA SAMMY LUXを、レギュラーシーズン1位のFULLCAST RAISERZが同4位のKOSE 8ROCKSをそれぞれ破りファイナルステージへ駒を進めた。
3位決定戦は、審査員投票が4-4で割れる展開に。残るオーディエンス投票の1票をSEGA SAMMY LUXが奪いKOSE 8ROCKSに競り勝った。審査員のテリー伊藤は敗れたKOSE 8ROCKSに「4組で一番身体能力が高かったが、とびきりのスターを自分たちで作っていなかった。みんな平等になっちゃってる。リーダーがもっともっとわがままになっていい」とアドバイス。勝ったSEGA SAMMY LUXを「最も下半身の使い方がよかった。これは感覚的なものだけど、女性の下半身を見てるから分かる。皆さんの下半身はセクシー」と評した。
決勝はレギュラーシーズン1位のFULLCAST RAISERZと同2位のavex ROYALBRATSによる一騎打ち。先攻のavex ROYALBRATSがヒップホップを越える躍動感を目指した王道のパフォーマンスを行ったのに対し、後攻のFULLCAST RAISERZはあえて無音のなかストンプと呼ばれる足を踏み鳴らすチャレンジングなパフォーマンスで対抗。avex ROYALBRATSが5-4の接戦でFULLCAST RAISERZを下し見事初代王者に輝いた。
審査員の秋元康は「すばらしいファイナルを拝見、目撃したということが光栄に思えた。FULLCAST RAISERZはあえてあのリズム感を要する難易度の高いパフォーマンスをやってみたというのは、このDリーグで新しいものを作ろうという気概を感じた。あれが無難なものだったらまた結果が違ったのかもしれない。本当に甲乙つけがたく残念です」と評価。優勝を飾ったavex ROYALBRATSには「ここに来るまではダンスは個人のスキルを見せつけるものだと思っていた。それぞれのスキルを見せ合う新しい時代になったなと思う。Dリーグ、これからすごい楽しみです」と称賛の言葉で総括した。
avex ROYALBRATSのチームリーダーKAITAは「Dリーグが始まったときはチャンピオンシップがすごく先のことに感じていて。濃い6か月間だったのにあっという間のことに感じた。今日は本当にありがとうございました」と話した。