白鳥大珠、波乱の皇治戦を激白 今後は対K-1に朝倉未来とのMIXルール戦も視野に?
2010年大みそかにあった、青木VS長島戦を例に出しながら話す
さて、気になるのは今後に関してだが、白鳥は試合後のインタビュースペースで、同門の天心や武尊の名前まで出していたことが印象深い。現実論を考えると、天心も武尊も、白鳥が闘ってきた61キロや63キロといった階級のファイターに比べると、少し体重が軽い。
そう思っていたら、「階級は上げていきたいッスね」と本音をのぞかせながら、「今後は61キロではやらないと思います」と断言。
どうやら天心戦や武尊戦はリップサービスだったようだ。
とはいえ、以前から口にしていた対K-1は「機会があれば」実現させたいとの気持ちには変わりがない。
ならばと、聞き手が数人のK-1ファイターの名前を挙げながら、「(元K-1ファイターの)皇治選手が今回やられて、以前(昨年9月)は天心選手にもやられたとなると、気持ちの中では黙っていたくない選手もいると思う」と問うと、「(K-1の)誰が(白鳥の)名前を挙げてくれてもいい」と口にした上で、「盛り上がる試合が組めるなら通常の63キロに限らず、多少階級が前後してもどんどん挑戦したいと思っている」ときっぱり。「やりがいのある相手がいれば誰でもやりますよ」と結んだ。
白鳥は目的について、あくまで「盛り上がるなら」と強調する。
だが、それがRISEやK-1、シュートボクシングといった立ち技のイベントならばともかく、RIZINで闘っていく以上、どうしてもMMAルールの試合が主流になる。かといって現時点で白鳥にMMAルールの試合を求めるにはかなり無理がある。
そこでRIZINを問わず、過去には1Rがキックボクシングルール、2RがMMAルールという変則的なMIXルールの試合が組まれてきた歴史を踏まえながら、白鳥から「65キロ」と耳にした聞き手が、「朝倉未来選手とMIXルールはどうか」と水を向けた。それならば、白鳥の口にする「盛り上がる」に当てはまるのではないか、との意図である。
これに対して白鳥は、「僕は全然(やります)。MIXルールをやっている選手、結構いるじゃないですか。興味なくはないので、やれたら面白いですね」と興味を示すが、1Rで倒せればまだしも、2Rに入ってしまうと、白鳥には分が悪いのではないか。そう思った次の瞬間、白鳥は過去にあった1つの試合を例にあげた。
「それこそ、僕が小さい頃、覚えているのは青木(真也)選手と長島(☆自演乙☆雄一郎)選手の(MIXルール戦は)2Rで(飛び)ヒザ蹴りが…、あるじゃないですか」