白鳥大珠、波乱の皇治戦を激白 今後は対K-1に朝倉未来とのMIXルール戦も視野に?

去る6月27日、丸善インテックアリーナ大阪にて開催された「Yogibo presents RIZIN.29(以下、RIZIN.29)」にて実施の「RIZINワンナイトキックトーナメント」で皇治を下して優勝した“キック界の王子”白鳥大珠が、今後の方向性を模索している。

激闘冷めやらぬまま、仮面ライダーの変身ベルトを思わせるチャンピオンベルトを肩にかけた白鳥大珠【写真:ENCOUNT編集部】
激闘冷めやらぬまま、仮面ライダーの変身ベルトを思わせるチャンピオンベルトを肩にかけた白鳥大珠【写真:ENCOUNT編集部】

1回戦に向かう直前、決勝戦が消滅!?

 去る6月27日、丸善インテックアリーナ大阪にて開催された「Yogibo presents RIZIN.29(以下、RIZIN.29)」にて実施の「RIZINワンナイトキックトーナメント」で皇治を下して優勝した“キック界の王子”白鳥大珠が、今後の方向性を模索している。

 白鳥はYouTubeチャンネル「KAKUSIN-格闘技の神様-」に出演し、試合2日後の様子を「カラダ中が痛い」と苦笑い。「決勝戦で手数を出して疲れたッスねえ」と話しながら、1日に2試合の激闘を制し、頂点に立った実感をかみしめた。一方で、100件以上のLINEの反応やSNSに数多くのメッセージがあったことも明かし、反響の大きさに驚いていた。

 今回のトーナメントは、まず第4試合で皇治VS梅野源治、第5試合で白鳥VS高橋亮(ともに1回戦)が行われ、双方の試合の勝者がメインイベントで決勝戦を争うはずだった。

 しかし、皇治VS梅野戦が、皇治による梅野へのバッティングとその際の打撃によるアクシデントで無効試合となる。その時点で白鳥としては、自分が勝っても決勝戦が実施されるのかが不明だったため、「いろんな感情が湧いてきて、高橋戦への集中力が切れかかった」ことを明かす。

 それでも「俺がやるしかない」と決意を新たにした結果、序盤から攻めていくことに成功。高橋に1RでのKO勝ちを果たした。

 この時の心境について白鳥は、試合当日の直後に自身のYouTubeチャンネル「白鳥大珠/たいじゅチャンネル」に公開した動画において、「緊張しなかった」と告白。「(ここまで2連敗を喫していたので)3連敗は避けたかった。勝った瞬間に開放感があった」と話していたが、今回ばかりは高橋戦にKO勝ちをしてはいても「なめんなよ」と思ったという。

 理由は前述通り、試合に勝っても決勝戦があるのかないのか。あるとしたら相手は誰なのかが確定しなかったからだ。

 今回のトーナメントはリザーブマッチが行われていないためリザーバーを設けておらず、もしもアクシデントが起こった場合、決勝戦は実施されない方向だったようだ。

 結局、その後、関係各位との調整の結果、決勝戦は白鳥VS皇治で行われることが決定。白鳥も「最初から2試合やるために、皇治と闘うためにこのトーナメントに参戦した」「やらないと大会自体も締まらない」ため、その点に異論はなかったし、どうなってもいいように拳に巻くバンテージはそのままにしていた。

 決勝戦が行われる前の段階での白鳥は、陣営と共にある戦略を立てた。

「(梅野戦で)皇治はしょっぱなから距離を詰めて打ち合いに持って行っていたじゃないですか。だから(白鳥戦も)それで来るのか、もう少し慎重になっちゃうのかなあと思っていたら、同じ戦法で1Rから飛ばして前に出てきた。だから距離を取って闘うしかいないと(気持ちを)切り替えて。やることはできたかな」と振り返る。

次のページへ (2/5) 「皇治選手、バッティングは危ないので気をつけてください」
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