9人の声が楽器のようにハモる―「Nona Diamonds」野島樺乃×池田裕楽の未来予想図
野島は「はじまりの唄」とともに新たな道へ挑戦
――野島さん、池田さんはAKB48グループ歌唱力No.1決定戦で優勝を経験しています。歌い手としての自分の特徴を、どのように分析していますか?
池田「正直なところ、『今、しゃくった』とか言われるんですけど、ビブラートくらいしか分からなくて(苦笑)。カラオケのキーで、こぶしとかしゃくりとか出たら、今のがそうなんだと思ったりします」
野島「裕楽ちゃんは、カラオケで歌ったら加点つきまくりだよ! 『こぶし、こぶし、こぶし!』みたいな(笑)」
池田「スクールでは発声練習とか、みんなで歌うという感じだったので、そこまでは習いませんでした。歌のことはまだまだ勉強中です」
野島「私はSKE48に入るまで合唱団に所属していたので、その名残りもあって、きれいに発音することを意識しています。第1回大会の時は1種類のビブラートしかかけられませんでしたけど、ボイストレーニングを積んでいろんなビブラートをかけられるようになりました。歌は練習をしたら、どこまでも成長できるもの。学んでいて楽しいです」
――今後、さらに磨きをかけていきたい部分は?
野島「ハイトーンボイス(高音)を出せるようになりたいです。最近は日本の女性シンガーの方たちは高い音が多くて、カラオケで歌うと苦戦することもあるので、高音を出せるように音域を広げる練習をしています」
池田「私は高音が本当に苦手で(苦笑)。普段STU48で歌う曲も音が高くて、歌唱力No.1決定戦でAKB48グループ以外の曲をやるときとは違う歌い方が必要になります。グループの中でも、私のパートで雰囲気ががらっと変わったと言っていただけるようになりたいので、アイドルっぽい曲の中でも存在感を出せるような歌い手になりたいです」
――野島さんは「はじまりの唄」の発売日と同じ6月30日でSKE48を卒業し、新世代女性ボーカルグループ「&」(アンド)として新しくデビューすることも決まっています。発表後の反響は大きかったのでは?
野島「寂しいと言ってくださるファンの方がたくさんいました。ただ、私が思っていた以上に、前を向いてくださっている方が多かったのがうれしかったです。SKE48を卒業しますけど、『はじまりの唄』ということで、7月から新しい場所で頑張る、また始まるという意味を込めて、個人的に懸けている思いがあります。ファンの方にも、期待で胸を高鳴らせて待っていていただけたらうれしいです。私はまだまだ今後も歌い続けるので!」
――歌唱力No.1決定戦の仕掛け人であるTBSの竹中優介プロデューサーも、卒業発表に際して「のじのおかげで、AKB48グループ歌唱力No.1決定戦は続けられています」と感謝の言葉をツイートしていました。
野島「竹中さんの企画があったからこそ、今の私がいるので、感謝しかありません。お世話になった方々に、また別の道に進んでもお仕事で恩返しができるように頑張っていきます」