女優・恒松祐里が見せる“朝の顔”と“夜の顔”…「おかえりモネ」「全裸監督2」で飛躍の年
映画、ドラマで活躍する女優の恒松祐里(22)にとって、2021年はビッグイヤーになりそうだ。Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」(6月24日配信スタート)でヒロイン役に体当たりしたかと思えば、NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」(総合、月~土曜午前8時)ではヒロイン・清原果耶の幼なじみ役を好演。朝と夜の顔を見せている。その素顔に迫った。
今年は女優としてビッグイヤー「いろんな顔をお見せできたらと思っています」
映画、ドラマで活躍する女優の恒松祐里(22)にとって、2021年はビッグイヤーになりそうだ。Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」(6月24日配信スタート)でヒロイン役に体当たりしたかと思えば、NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」(総合、月~土曜午前8時)ではヒロイン・清原果耶の幼なじみ役を好演。朝と夜の顔を見せている。その素顔に迫った。(取材・文=平辻哲也)
白濱亜嵐主演のテレビ朝日系ドラマ「泣くな研修医」にもメインキャストを務め、出演作が目白押しの恒松。「放送時期が偶然にも重なったんですよね。自分でも、お話ししたいことがたくさんあるなと思います」と話す。「全裸監督 シーズン2」はバブル崩壊の時代を背景に、アダルトビデオ業界の革命児、村西とおる氏(山田孝之)の半生をモデルにした人間ドラマ。一斉を風靡(ふうび)した女優・黒木香(森田望智)に憧れて業界に飛び込み、後に村西の支えとなる乃木真梨子を演じた。
「オファーをいただいた時は本当にびっくりしました。台本を読んで、役の性格、素質が私と通ずる部分が多いので、少し納得して演じてみたいと思ったんです。でも、ラブシーンはどうしようかと考えました。家族には前からラブシーンについて相談してきたこともあって、免疫があったというか、『挑戦してみてもいいんじゃない』と背中を押してくれたんです」と明かす。
それでも葛藤はあった。「いつか私に家族ができた時、旦那さん、子供が傷つくんじゃないのかなと考えたら、すごく悲しくなったというか、苦しくなったんです。でも、コロナ禍の中で、明日、自分の好きなこの仕事ができるかわからない状況の中で、後悔したくなかった」。
劇中の乃木には共通点や共感できる点も見いだせた。「人を愛する力、人を許す力、女性の柔らかさ、包容力みたいなものを体現している役だなと思ったんです。私はてんびん座だからかもしれないけれど、周りとのバランスを見て、自分の居場所を見つけるタイプ。何かそういうところが少し通じるなと思いました」
今回、ラブシーンは初挑戦。撮影では当初の迷いは一切はなくなり、体当たり演技を見せた。「コロナもあって、いつ撮影するか、わからない状況だったので、ずっと気にしているわけにもいかなくて、役の気持ちだけを考えてやっていきました」