――ファイナリストLIVEのリハーサルで「はじまりの唄」を練習していた際、黒沢さんは「『きっと』の置き位置は野島さんに任せるよ」と、メンバーの良さを生かそうとしているやりとりが印象的でした。

野島「リハーサルのときは、『私、全然歌えてない。ヤバい……』と焦りがすごかったです（笑）。ファイナリストLIVE後の黒沢さんの言葉を聞いて、『そういうことだったんだ』と分かりました。それまでは、私のほうが『黒沢さんに嫌われているのかな』と思っている側だったので（笑）、たくさんのアドバイスをいただけて本当にありがたいです」

――野島さんと池田さんは、昨年12月の「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の決勝大会で初めて同じ舞台に立ちました。お互いの印象は？

池田「野島さんは『透き通った声』という印象があります。ファイナリストLIVE、そして今回の『はじまりの唄』のレコーディングを通して、歌い方が新しくなっているというか、常に進化されていると感じました。私は歌える、歌えないの差が激しくて、苦手と思ったら全然歌えないので（苦笑）。曲によって歌い方を変えられるのはすごいなと思いますし、私も野島さんのようになりたいです」

野島「裕楽ちゃんはステージで歌っているときと、楽屋にいるときのギャップが激しくて、どっちが本当の姿なのかなと思うことがあります（笑）。ファイナリストLIVEで『川の流れのように』（美空ひばり）を裏で聞いていて、『何歳が歌っているの？』と感じました。貫録がある大人っぽい声で、聞いていて本当に心地がいいです。裕楽ちゃんはレコーディングのときに、瀬戸内のお土産をくれたんですけど、そこに書いてあるメッセージとか、自分の似顔絵とか、赤ちゃんみたいでかわいくて（笑）。ユニットメンバーの岡田奈々（AKB48／STU48）さんが『赤ちゃん』と言っているので、私たちの中ではそれが浸透しています」

池田「先輩方に会うと、1日1回は『赤ちゃん』と言われ、17歳になってこんなにかわいい、かわいいと言ってもらえるんだと、うれしい限りです（笑）」