「呪術廻戦」の魅力あふれる3点セット ファンのツボを押さえたクオリティー
過日、「呪術廻戦」における、現時点での3点セットを手に入れた。主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)と五条悟(ごじょうさとる)の可動フィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」、そして「なりきりアイテム、マスコットキャラクター」などのプロップシリーズより出ている「PROPLICA特級呪物 両面宿儺(りょうめんすくな)の指」(約1/1サイズ)である。
1200種類以上販売されている大人気シリーズS.H.Figuarts
過日、「呪術廻戦」における、現時点での3点セットを手に入れた。
主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)と五条悟(ごじょうさとる)の可動フィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」、そして「なりきりアイテム、マスコットキャラクター」などのプロップシリーズより出ている「PROPLICA特級呪物 両面宿儺(りょうめんすくな)の指」(約1/1サイズ)である。
なぜこの3つがセットなのかといえば、この3者こそが「呪術廻戦」における3大重要キャラだからだ。
「呪術廻戦」とは2018年3月より芥見下々(あくたみげげ)氏が「週刊少年ジャンプ」で連載中の人気漫画。ひょんなことから“呪い”の王とされる両面宿儺の指を食うハメになった高校生の虎杖悠仁が、その後、東京にある呪術高専に転校。担任教師で呪術界最強と言われる五条悟の下で研さんを積み、人間の負の感情から生まれる呪霊を、呪術を使って祓(はら)う呪術師として成長していく。その様子を描いた、ダークファンタジー・バトル漫画である。
昨年、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編がメガヒットし、幅広い層から支持を受けた「鬼滅の刃」に続き、とくにSNS上では、次なるメガヒット作品の筆頭との呼び声が高い作品でもある。要は、コロナ禍によって生じた人々の不安ややり場のない怒りが「鬼滅の刃」のメガヒットと無縁ではないことが明白ならば、「呪術廻戦」への期待感もこれと似た構造になっていると考えられる。
実際、3月末には同作品のコミックスを出版する集英社は、シリーズ累計発行部数が5000万部を突破したと発表した。世に送り出される出版物の売り上げが軒並み低迷もしくは下降線をたどっている中でこの数字をはじき出しているのを見れば、まさに「呪術廻戦」がキテいる証明だろう。
さて、そんな「呪術廻戦」の商品化は数あれど、やはり主人公・虎杖悠仁(メーカー希望価格5500円・税抜き/3月27日発売)のSHFiguarts化は順番的には当然すぎた。なにせ劇中の迫力あるアクションシーンのポーズを再現するための可動域が存在し、両面宿儺などの交換用表情パーツに加え、エフェクトパーツが付属していることから、付属品を付け替えれば、両面宿儺の顔も再現できるのだ。
いやはやこれは、まんま原作・アニメの世界観通り。特に表情パーツが良い。
同じく、普段は目隠しで両目を隠した五条悟(メーカー希望価格5500円・税抜き/4月24日発売)のそれを外して、呪術戦の極致でもある「領域展開」を発動させるポーズが取れるのは、やはりファンからすればうれしいもの。
調べたところ、発売から約1か月後の価格は、Amazonサイトではメーカー希望価格を上回る値段が付いていた。金額を記すと、虎杖悠仁の最安値が6050円、五条悟に至っては7000円となっている。
この2アイテムは2021年7月に再販が決定している。
ちなみにこのS.H.Figuartsは「仮面ライダー」や「ウルトラマン」をはじめ、「ドラゴンボール」にマーベルシリーズに「美少女戦士セーラームーン」、さらにはつば九郎やパックマンも含め、軽く1200種類を超える数のフィギュアを世に送り出してきた大人気シリーズ。
公式サイトの記述を借りれば、「可動によるキャラクター表現の追求」をテーマに、「造形」「可動」「彩色」とあらゆるフィギュアの技術を凝縮した手の平サイズのスタンダードフィギュアシリーズ、である。
確認する限り、すでに予約期間は終了しているものの、10月に発売予定のウルトラマンゼット ガンマフューチャーまでの発売スケジュールが決まっていることを考えると、1500種類超えもそう遠くないことが分かる。
確かに、このサイズ感でも十分伝わってくる精巧さは驚くばかりだし、他の追随を許さないハイクオリティーで、各キャラクターの世界観は再現されているように思う。
果たして、その商品群にこの春から虎杖悠仁と五条悟が加わるということは、そこまで間を空けずに他のキャラも順次、名を連ねていくのだろう。例えば両面宿儺の完全体は、作中では顔が2つで腕が4本とされている。もしそんな両面宿儺の完全体が手のひらサイズで、かつ作中のさまざまなポーズを再現できるとなれば、これはもう手放しで称賛される域に達することは必至。