弁護士が選ぶ「法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」 各部門のトップ10発表

弁護士や法曹関係者向けメディア「弁護士ドットコムタイムズ」編集部は、弁護士ドットコムの会員弁護士を対象に、「弁護士が選ぶ法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」のアンケートを実施。「ドラマ部門」「漫画部門」「映画部門」の各カテゴリーで、それぞれランキングを発表している。

弁護士507人が選ぶ「法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」
弁護士507人が選ぶ「法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」

弁護士や法曹界の描かれ方「あるある」も紹介「懲戒になりそうな行為を堂々とやる」

 弁護士や法曹関係者向けメディア「弁護士ドットコムタイムズ」編集部は、弁護士ドットコムの会員弁護士を対象に、「弁護士が選ぶ法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」のアンケートを実施。「ドラマ部門」「漫画部門」「映画部門」の各カテゴリーで、それぞれランキングを発表している。

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「法曹」「法廷」「法律事務所」を描いた厳選各50作品から、ドラマ部門」「漫画部門」「映画部門」で最大5つ選択可能な方式で、507人の弁護士が回答した。

「ドラマ部門」で1位となったのは「リーガル・ハイ」(277票)。今回のアンケートで、ドラマ・漫画・映画全部門通して最多得票数となった。上位20作品を見ると、主に弁護士を主人公とした作品が13作品、検事は2作品、裁判官が1作品となった。

「漫画部門」の1位は「家裁の人」(219票)で、1987年に連載が開始。また2021年4月から放映がはじまったドラマ「イチケイのカラス」を含み、ドラマ化された作品は14作品となっている。法曹をテーマとした漫画は、人気があればドラマ化される傾向が見られる。

「映画部門」の1位は「それでもボクはやってない」(204票)。ドラマランキングと異なり、ランクインした約半数が海外の作品で、さらに刑事事件(陪審制や裁判員裁判を含む)をテーマとしたものが半数を占めた。

 漫画、ドラマ、映画での弁護士において法律的におかしい、ありえないことが起きたとき、作品を楽しむことができるかという質問に対して、「気になるが、作品は楽しめる」と回答した人が72%と最多。次いで「気になって、作品が楽しめなくなる」と回答した人が13.8%、「気になる」という回答は合わせて85.8%。一方、「気にならない」という回答は12.4%だった。

 また、弁護士や法曹界の描かれ方について感じる、疑問や現実との乖離(かいり)などの「あるある」にも言及。弁護士の動きについて「懲戒になりそうな行為を堂々とやる」「弁護士が金持ちの設定が多い」「弁護士がやたら行動力があって、そんなところには入れないだろうというところでも遠慮なく入っていく」という声が上がった。事務所については「現実では事件の目撃者なんて見つからないのに、ちゃんと見つかる」「裁判がすぐ終わる。実際は数年かかる」「事務所が立派すぎる」というコメントが並んだ一方、裁判官については「裁判長が木づちを打つこと。日本の裁判では実際にそういうものはない」という意見も出ている。

 弁護士ドットコムタイムズのウェブサイトでは、各カテゴリー20位まで紹介。また「リーガルハイ」脚本家・古沢良太氏のインタビュー、映画部門で1位に選ばれた「それでも僕はやっていない」の周防正行監督のインタビューなども公開されている。

次のページへ (2/2) 【表】弁護士507人が選ぶ「法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」
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