「適応障害」乗り越えた元乃木坂46・中元日芽香の今 心理カウンセラーになって思うこと
アイドル卒業から心理カウンセラーになるまでの怒涛の日々「自分の気質です(笑)」
中元は17年11月の東京ドーム公演でグループを卒業。その後18年1月にはカウンセリングスクールに通い始め、4月には大学へ入学。そして11月にカウンセラーになることを決意し、同年中に活動を開始した。卒業から心理カウンセラーとしてのキャリアを歩み始めるまでは怒涛(どとう)のスケジュールだった。
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「元々、辞めるとなったら大学に行こうとは思っていたんです。当時は確かに元気がなかったので、将来どうなりたいかを具体的に描けていませんでした。ただ、その中で秋のタイミングで入試を逃すと次まで1年待つ。それは長いので、『未来の自分のため、これだけはやっておかなければ!』と考えました。翌年の1月にカウンセリングスクールの申し込みをしたのですが、道が完全に定まっていないとしても、何もしていない状況が長く続くのが自分にとって良くないなと。ひとまず資格取得というゴールを仮に定めて、予定を埋めたほうが動く気がすると考えました。自分の気質なんでしょうね(笑)」
自身も精神病を経験したカウンセラーとして活動しているが「実際にメンタルの疾患になって、病院にお世話になった経験はお話を聞く上での参考資料が多いのかなと思います」とポジティブに捉える。また、“元アイドル”という特殊な肩書についても「ネガティブなイメージがあるんじゃないかなと思っていたんです」としながらも、「アイドル時代の経験に当てはめ、なんとなく想像しながらお話を聞くことができるという点はほかのカウンセラーとは違う、中元ならではの話の聞き方ができているのかなと思っています」と前向きだ。
「最初の1年間はファンの方しかご予約されないんじゃないかな? と思っていた」と明かすように、カウンセリングにはファンも訪れることがあるという。ただその中で、アイドル時代の“ひめたん”(当時の愛称)ではなく、“中元日芽香”として接することで、ファンがクライアントに変わる瞬間があるという。入りこそアイドルだったとしても、それが1つのきっかけとなることもやりがいだとした。
現在は講演やラジオ出演、そして著書の出版など表舞台に出ることも増えてきた。これについては「抵抗は正直ゼロとは言えなくて、ちょっと苦手なところがあったりします」と吐露。その中で、「今の自分にできることはなんだろう? とかをいろいろ考えていて、こういう形なら自分が気持ちよく出られると納得したうえで選ばせていただいています」とした。そして、「自分の感じたことを聞いていただけて、広めていただける。自分が直接出ていくからこそ伝わるメッセージがあるんだなって思っています」と話した。