夏木マリ 10年ぶりの朝ドラへの思い「震災から10年。自然と人間。相互にいい物語」

歌手で俳優の夏木マリがNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜、午前8時)で、清原果耶が演じる主人公・永浦百音(愛称はモネ)と宮城・登米で一緒に暮らし、人生の先輩としてモネに森の豊かさと厳しさをたたき込んでいく新田サヤカを演じている。朝ドラは2011年「カーネーション」以来、10年ぶり。夏木が朝ドラと他の作品の違いや作品と役への思いなどを明かした。

「おかえりモネ」で新田サヤカを演じる夏木マリ【写真:(C)NHK】
「おかえりモネ」で新田サヤカを演じる夏木マリ【写真:(C)NHK】

NHK「おかえりモネ」で主人公・モネを師のように見守る新田サヤカ役熱演

 歌手で俳優の夏木マリがNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜、午前8時)で、清原果耶が演じる主人公・永浦百音(愛称はモネ)と宮城・登米で一緒に暮らし、人生の先輩としてモネに森の豊かさと厳しさをたたき込んでいく新田サヤカを演じている。朝ドラは2011年「カーネーション」以来、10年ぶり。夏木が朝ドラと他の作品の違いや作品と役への思いなどを明かした。

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「朝ドラは反響が大きくて個人的には困ります(笑)。サヤカの髪は能の舞台のシーンでは黒くなるのか、とか、細かいところを皆さんご覧になる。ファンならではの細かい目線がありますね」

 演じるサヤカはサバサバして豪快で器の大きい設定。どんな意識で演じているのか。

「いい人にならないように気を付けています。人の度量が出るようにと思っています。同じせりふでも言い方によっては優しくなってしまう。それをなるべく排除しドーンとモネが頼れるような人にと思っています」

 サヤカはモネには人生の師のような存在。夏木にも、そんな素晴らしい先輩がいるのか。

「義理の母が、しっかりした人で元気で明るくてポジティブ。そういう気持ちを持っていると長生きできると思うくらい。『上見て働け、下見て暮らせ』とか名言をくれます。素敵な先輩だと、今、師と仰いでいます」

 モネのさわやかさ、モネを取り巻く人々の思いやり、登米の森林や気仙沼の海などの景色も視聴者に好評。夏木は作品の魅力をどう考えているのだろうか。

「循環のお話だと思ったんです。雨が降り、森から川に流れ、水が海に行って、海から(空に)上げられ、また森に行く循環。私たちはコロナ禍で、地球との付き合い方を考えだしました。そういう時このドラマと巡り会って良かったと思うのは、人間関係の循環もモネにあると思ったから。気仙沼から登米に行き、東京に行って、また、きっと帰るであろう気仙沼。モネ自身も循環している。見ていただくにはいい時期に『おかえりモネ』をやっていると共演者の1人として思います。震災から10年。自然と人間。相互にいい物語かと思います。現代劇は朝ドラでは少ないですが、今、この物語をやるのはすごく素晴らしいこと」

 最後はあらためて物語で震災を描く意義にも言及。

「この思いはつないでいかないといけない。ドラマや情報で、皆さんがどう事実と向き合うかを考えるためにも、私たちが表現して作品としてお届けするのはとても意味が大きいと思っています」

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