48歳・高岡早紀が引き寄せる“サイコキャラ”の数々 演じる秘訣は「企業秘密(笑)」

終盤の見どころはワイヤーアクションと話した高岡早紀【写真:荒川祐史】
終盤の見どころはワイヤーアクションと話した高岡早紀【写真:荒川祐史】

「忠臣蔵外伝 四谷怪談」「モンスター」…インパクトある役に「私が引き寄せるんですね」

「忠臣蔵外伝 四谷怪談」や整形美女を演じた「モンスター」など数々のインパクトある役を演じてきたが、「そういうものに引き寄せられるんですね。いや、間違えました。私が引き寄せるんですね(笑)」。演じるまでは悩みに悩んだ役だったが、撮影に入ると、楽しかったという。

「自分自身の精神状態がちょっと変な感じになるのかなと思ったんですが、そんなこともなく、普通に役は役、自分は自分といった感じで、良いバランスでした。リカは私だけではなく、スタッフ・キャストみんなで育てていった感じがします。『雨宮リカ、28歳です』というせりふも、口に出してみると、面白いことしか起こらなくて、共演者のみんなも『怖い怖い』って言いながら、すごく面白がってくれる。いい作品と出会えたなと思います」

 撮影は昨夏。高岡にとっては初のコロナ禍での現場だった。「今は随分慣れてきましたが、今よりももっと規制が厳しかった。でも、雰囲気自体はとてもよくて、ピリピリする感じもありながら、笑いも起こって、穏やかでした。初めてのキャストの方はびっくりしたかも知れないです」

 終盤の見どころはワイヤーアクションだ。「本格的にやるのは今回が初めて。前に少しやった時は痛くて、楽しくなかった。だから、『できる限りはやりますけど、なるべく分量を少なくしてください』と言ったんです。でも、技術は進歩するんですね。細いワイヤーを使うんですが、(装着する)コルセットも良くなっていて、痛くなく、楽しかったです。あ、飛んでる! 私って。5、6メートルは上がっているんですよ。すごいでしょ」

 それにしても、こんなサイコな役をどのように作り上げるのだろうか。「私の中に、そういうものがちょっとあると思うんです。それと、企業秘密なので答えられない。まあ、それは冗談ですけどね(笑)。後はやっぱり長年やってきた職業なので、本を読んでいる段階、出演を決めた段階で自分の中で何かが決まっているんです。そうとしか言いようがないですね」

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