【メッセージ全文】いきものがかり山下穂尊が脱退 芸能活動を離れ新たな道へ

いきものがかりが2日、今夏で山下穂尊がグループから脱退し、芸能活動から離れることを発表した。

今夏で脱退へ

 いきものがかりが2日、今夏で山下穂尊がグループから脱退し、芸能活動から離れることを発表した。

 4月から全国ツアーを行っている中、いきものがかりが声明を発表。作曲や執筆などの創作活動を行うため、山下が今夏をもって脱退し、新たな道を歩むことになった。いきものがかりは水野良樹と吉岡聖恵の2人で活動を継続していく。

 メッセージは以下の通り。

「いきものがかりを応援してくださっている皆様、いつもありがとうございます。

 本日はご報告があります。

 今年の夏をもってメンバーの山下穂尊がグループを離れることになりました。山下は今後、芸能的な活動からは離れ、この先の人生を進めていきます。いきものがかりは吉岡と水野の二人で、新たな日々を歩んでいくことになります。

 結成から22年が経ち、多くの皆さんとの出会いに恵まれ、自分たちの身の丈を超えた夢をいくつも見ることができました。

 これまでの『3人のいきものがかり』の活動が自分たちの力だけで成り立ってきたわけでないことは、誰よりもメンバー自身が深く感じています。

 そのうえで、それぞれの人生の行く先を考える年齢になってきました。ひとりひとりが、どうこれからを生きていくのか。少しわがままかもしれませんが、自分自身に正直にならざるを得ない時期を迎えています。

 放牧(活動休止)をしてみたり、独立をしてみたり、紆余曲折の旅を続ける中で、音楽やグループに向ける気持ちが、山下と他の二人とで、少しずつ違うものになってきたことを感じていました。

 いきものがかりの活動や芸能の世界とは違う場所で、自分の人生を自由に検索してみたい。表舞台に立つ仕事とは違う道に進むことも幸せなのではないか。そんな思いが山下の中で強くなっていました。

 山下からグループを離れたいという意思を伝えられたとき、吉岡・水野も多くのことを考えました。そのことについて話し合ったのはもちろん1度だけではありません。かなり以前の時期から、何度かにわたって、互いの気持ちを伝え合う機会がありました。しかし、結論は簡単には出せませんでした。

 やがて世の中はコロナに入り、度重なるツアーの中止など、自分たちも予想もできない事態の対応に追われていました。話し合いの答えを出せないまま、区切りをつけるのが難しい日々でした。

 ですが、この春、アルバムをリリースし、やっとツアーも実現できたところで、改めて山下からこの先についての申し出がありました。

 3人それぞれを尊重する。それが結成以来、僕らが言葉にするまでもなく大事にしてきたことです。多くを語り合ったうえで、そこに立ち返ったときに、別々の道を歩むことも、それぞれの人生を前に進めるためにはありえる選択ではないか。そう考え、決断しました。

 吉岡・水野は音楽を、そしていきものがかりを続ける意志を持っています。山下も、それを強く願ってくれています。

 吉岡・水野は山下が今までとは違う道で、まさに二人が大好きな“山下らしい姿”で、自由であり、おおらかであり、そして優しさを携えた人間として、前に進んでいってくれることを願っています。メンバーから“友人”に戻る山下に、新しい毎日を大切に過ごしてほしいと思っています。

 悲しくないと言ったら嘘になりますが、僕ら3人は、これがもっとも僕ららしい選択なのではないかと今は考えています。

 3人でのいきものがかりを応援してくださっていた方々には、残念な気持ちにさせてしまって、本当に申し訳ありません。

 どうか、新たな道へと進む山下。そして、いきものがかりとして歩み続ける吉岡と水野。この3人をあたたかく見守っていただけたら幸いです。

いきものがかり
水野良樹 吉岡聖恵 山下穂尊」

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください