バラバラの個性と自由が“強み” メジャーデビュー果たした「DEAR KISS」が進む道

5人組アイドルグループ「DEAR KISS」が5月16日に東京・Veats Shibuyaで4月のメジャーデビュー後、初となる有観客でのワンマンライブを行った。開演からWアンコールまでの全17曲を全力でパフォーマンスする姿は、今後のさらなる飛躍を期待させるものとなった。

「DEAR KISS」齋藤里佳子、ののこ、四島早紀、伊山摩穂、山田まひろ(左から)
「DEAR KISS」齋藤里佳子、ののこ、四島早紀、伊山摩穂、山田まひろ(左から)

ファンへのあふれんばかりの感謝を語った5人、さらなる飛躍の可能性を示したワンマンライブ

 5人組アイドルグループ「DEAR KISS」が5月16日に東京・Veats Shibuyaで4月のメジャーデビュー後、初となる有観客でのワンマンライブを行った。開演からWアンコールまでの全17曲を全力でパフォーマンスする姿は、今後のさらなる飛躍を期待させるものとなった。(取材・文=中村彰洋)

 充実のライブから数日。メジャーデビューを果たし、新たなスタートを切った5人にインタビューを実施。現在のグループへの思いや今後の目標を聞いた。

――メジャーデビューをきっかけにメディア露出も増えましたね。

四島早紀(以下、四)「メディア出演することで、家族や友だちも喜んでくれて、すごくうれしかったです。それに、今回のワンマンライブにメディアで知ってくれた方が来てくれていたのが、すごくうれしかったですね。新しいファンの方が来てくれたんだなって思うと本当にうれしいです」

伊山摩穂(以下、伊)「楽しいですね。(メディアで)DEAR KISSのことをお話できる機会が今までなかったので、本当に楽しいです」

ののこ(以下、の)「今までは自分のことを話すことがなかったんです。でもメジャーデビューをきっかけに、自分が最近ハマっていることとか、最近あったこととかを話す機会が多くなって『もう無いよ~』ってぐらい聞かれるんですよ。だから毎回、『どうしよう、どうしよう』ってなるんですけど、それも楽しいです」

――新しいスタート地点、これからどうしていきたいですか。

山田まひろ(以下、山)「楽曲もいろんなジャンルがあって、幅があるので、絶対どれかが(ファンの心に)刺さっていただけると思います。1回でも多く、1人でも多く、いろんな方に知っていただきたいなというのはありますし、個人的にはみんなのパフォーマンスを見て、(グループに)加入したいとすごい思ったので、もっとメディアでパフォーマンスを披露して、こんなにすてきなメンバーがいるんだよってことを届けたいし、知ってもらいたいという気持ちでいっぱいです」

――まひろさんは2020年7月の加入からまだ1年経っていません。大変なことはありましたか。

山「ありまくりでした。動画で振りを覚えるのとかが苦手だし、今まではライブ自体も(同じグループ内でも)ユニットがいっぱいあったので、全曲出るわけではないうえに、テレビサイズだったので、フルで踊ったりすることがほとんど無かったんです。(DEAR KISSは)曲も多いし、曲の中でも2番が違う振りというのも多くて、覚えるのがすごい難しくて……。全然できなくて、いっぱい迷惑をかけてしまって、すごい泣いてました。自分の不器用さにもだし、迷惑をかけてるなっていう気持ちで苦しみました」

――それぞれにさまざまなバックボーンを持っていますが、5人だからこその強みはありますか。

四「個性はやっぱり強みかなって思いますね。私もいちメンバーとしてやっていてすごいなと尊敬するところがたくさんあるので、そこをもっと出せるようにしたいというのがあります」

――バラバラの個性だからこそということですね。

四「はい、そうです。だから過ごしやすいと思います」

一同「過ごしやすい?(笑)」

――まひろさんはいかがですか。

山「パフォーマンスが自分が入る前からそうだったのですが、こんなにも1人1人の見せ方が違っていて、すごいなというポイントが1人1人にあるので、尊敬できるメンバーしかいません。そういったパフォーマンスが強みかなと思います。メンバーそれぞれが昔からアイドルをやっていたりするので、アイドル歴は私が1番短いので勉強になることがいっぱいで、すごい尊敬しています」

――里佳子さんはどうでしょうか。

齋藤里佳子(以下、齋)「アイドルだけどアイドルらしからぬ5人というか、枠にとらわれない5人なんですよ。アーティストって呼ばれてもいいぐらいだと思っていて、その自覚でDEAR KISSにいるぐらいです。本当にこの5人は個々がそういう能力を持っていて、アイドルらしからぬ一面を持っていると思っているので、本当にもっといろんな人に知ってもらいたいです。それに、“ライブアイドル”だなと思っていて、ライブしてこそDEAR KISSの良さを見せられるので、コロナ禍が落ち着いて、ライブがたくさんできる世の中になったら、たくさんライブをして、たくさんの人に見てほしいなって思います」

――摩穂さんは?

伊「アイドルって仲が良いグループばかりではないと思うんです。でも、DEAR KISSは深追いをしすぎないというか、みんな仲は良いんですけど、線引きをしているというか」

齋「(爆笑)」

伊「詮索をしすぎないところがステージでもうまくいく秘けつなんじゃないかなって思うんですよ。若いと他人のことが気になっちゃうっていうのもあると思うんですけど、DEAR KISSはそういうのがないんです。もう、ほったらかし(笑)。困ってたら助けるみたいな。ステージ上でいいパフォーマンスができるのは、仲の良さとかギスギスした関係があまり無いことが重要だと思うので、そういうところが強みというか、良いところなのではないでしょうか(笑)」

――ののこさんはどうですか。

の「DEAR KISSの1番の強みは、私は自由なところだと思います。縛りがなくて、本当に自由にできたからこそ、今ができたと思っていて。私も最初に入ったときに自分のキャラクターをどうしていいかが分からなくて、無理に作ろうとしていた自分がいたんです。でも気にせずに自由でいたら、自分の立ち位置があって、安心感があるというか……。成り行きでこうなったって感じなので、みんな入ってきた時はキャラとかに困ったり、迷ったと思うんです。バランスをどうすればいいか分からないってなったと思うんですけど、すごい自由なので、ありのままの自分を出せば個性になっていったんです。なのでそういったことが1番の強みだと思います」

――摩穂さんやまひろさんは多人数のグループに所属していたときとはそういった部分は違いますね。

伊「自由にできるってことがあまりなかったので、やっていて楽しいです」

次のページへ (2/3) ののこの願望はメンバー全員でのキャンプ「どこか遊びに行ってみたい」
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