DEAR KISSが見せた確かな成長 コロナ禍での特別なライブを終えてメンバーが思うコト
グループ初のメンバーが振り付けた楽曲「いつも以上に大事にしたい」
――ライブで初披露した新曲「Moon End Lover」は摩穂さんが振り付けていますが、どういった経緯だったのでしょうか。
伊「この曲は結構前にレコーディングは終わっていて、披露するタイミングがなかったのですが、曲を聞いているときに『あ! この曲の振り付けしたい』って思って、自分でマネジャーさんに『振り付けしたいです』とお願いして、やらせてもらいました」
――自分から志願したんですね。
伊「はい。今までのDEAR KISSにありそうでない曲だったので、振り付けも今までにないような感じで作りたいなって思ったんです。先生に振りを付けてもらうのもいいのですが、自分で付けて、みんなに踊ってほしいなって思ったので頼み込みました(笑)」
――実際に踊ってみてどうでしたか。
の「私もこの曲はレコーディングしたときからすごく大好きな曲だったのですが、メンバーが振りを付けてくれるということで、もっと好きな曲になりました。以前からまほち(伊山)のダンスがすごいかっこいいなって思っていて、大好きだったので、本当にうれしかったです。1人1人のことをちゃんと分かってくれているので、合わせながら一緒に練習をしてくれたので、そういう時間が大切で、本当に楽しかったです。メンバーが作ってくれたというだけで特別感もあって、いつも以上に大事にしたいって思いが強く、せっかく作ってくれた振り付けを台無しにしちゃったり、かっこ悪くしてしまったら嫌なので、いつも以上に張り切って練習しました。すごい良いものにできたのではないかなと思います」
――メンバーが振り付けた楽曲は初めて。今後もこういったことが?
伊「……。まぁ、3年後ぐらいに(笑)」
――コロナ禍だからこその工夫した点はありますか。
伊「声を出して盛り上がるときはみんなで『うぉー!』って感じですが、声を出せないとき、お客さんはライブを見ることに集中するじゃないですか。なので、普段のライブでの見せ方とは変えてみたり、1つ1つを丁寧にしてみたり。見ていても飽きないようなライブにすることを考えながらパフォーマンスしました」
――緊急事態宣言が延長し、開催できるか不安だったかと思います。
四「メンバー的にはやりたいですが、ライブハウス側が『NG』となったら、それ以上はできないのでもどかしい気持ちはありました。摩穂の振り付けた新曲を実際にやると決まったのも、ライブの開催が決まってからでした。それから摩穂が振りを教えてくれました。本当にできるかどうかが分からなかった。でも、だからこそワンマンライブでやりたかったんです。すごいもどかしい気持ちでレッスンをしていたので、開催できて良かったなって思います」
――開催が決定したのは開催の約1週間前でした。ギリギリのスケジュールですね。
伊「本当は1つ前のワンマンで初披露しようって話だったんですけど『ダンスはキスのように、キスはダンスのように』の振りが難しすぎて『これは間に合わないぞ』って、諦めたんですよ(笑)。そこから、披露するタイミングが無く、ワンマンをまた開催すると決まり、『じゃあ、新曲やろう!』と。私たちがワンマンやるよって聞いたのも(開催まで)日がなく、近々だったので、詰め詰めで練習しました」
――大変そうですね。
伊「でも、なにがなんでも開催するという前提で練習していたので、新曲もそうですけど、練習をたくさんしてくれて。早紀ちゃんも最初は『はぁ、もうできるかな~』みたいになって(笑)」
四「私、本当に覚えが悪いんですよ。(メンバーの中で)一番」
伊「でも成長が一番すごくて……。頑張ってくれて」
四「1回頭に入れないと、無理なんです。毎回そうなんですけど、ののこと摩穂の踊りを動画でアップにしてずっと見るんですよ。そうしないと頭に入らないぐらい、振り入れの時はあたふたしてるんです」
――しっかりしたイメージがあるので、意外ですね。
四「よく言われます(笑)」
伊「でも振り入れのときは全くできないんですけど、次の練習になったらすごいんですよ。気づいたらできるようになっているので、なにも心配はしていませんでした。次の練習のときには完璧でした」